アメリカ・イギリスの地域論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/25 17:05 UTC 版)
アメリカの地理学者ダウエント・ホイットルセーの説が有名である。ホイットルセーによると地域とは「何らかの意味での一体性をもつ地表の広がり(範囲)」であるという。 具体的には、複数の共通点を持ち、周辺とは区別されうる地表の一部分が地域である。ホイットルセーは更に地域を以下の3つに分類した。 単一指標地域(single feature region)…ある1つの共通性を持つ区域。例えば、行政地域や言語地域などが挙げられる 複合指標地域(multiple feature region)…2つ以上の共通性を持つ区域。例えば、気候区などである。 全体地域(total (feature) region、compage)…自然的指標と社会的指標を高度に組み合わせて複合的に分析した結果、共通性を認められる区域。 なお、地域を1本の直線で分けることは難しく、一般的には漸移帯(transitional zone)が存在する。しかし、ホイットルセーは以上のような定義は、地域を区画する以上、何らかの基準があるため、 地域を任意に切り取られた地表の1区画が含まれることを免れないとしている。このため、「地域は虚構(フィクション)である」とする主張もなされる。
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