アメリカにおける所持規制の議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 08:55 UTC 版)
「バレットM82」の記事における「アメリカにおける所持規制の議論」の解説
元々が民生用の特殊なスポーツライフルを意図して開発された製品であり、アメリカでは州にもよるが民間人でもスポーツシューティング用としての購入や所持が可能である。一方、アメリカ同時多発テロ事件以降のテロ対策の観点から、規制すべきとの議論がある。 合衆国法典第26編第5845条が定めるところによれば、手榴弾や擲弾銃、大砲に加え、一部のライフルと散弾銃以外で口径半インチ(.50インチ、12.7mm)を超える銃器は、破壊的装置(Destructive device)と定義される。ちょうど.50口径の.50 BMG弾は、破壊的装置と見なされないものとしては、最も強力な弾薬の1つである。 1993年のウェイコ包囲戦(英語版)では、籠城していたブランチ・ダビディアン信者がM82を所持していたため、連邦捜査局(FBI)は防護のためにブラッドレー装甲車を投入している。 カリフォルニア州では2005年に民間人の.50口径銃所持が違法化された。これに関連したインタビューで.50口径銃の危険性について問われた時、開発者ロニー・バレットは、「.50口径は優れた記録を持っている。知っての通り、.50口径ライフルが悪用された例は非常に少なく、無いとは言わないまでも、他の口径の銃も手本とするべきであろう記録だ」、「それに、長いライフルだ。誰かが犯罪者の銃と呼ぶのを聞いたんだろうが、これは5フィート半かそこらある。犯罪者が使いたがる武器ではない」と述べた。また、戦場以外で何故.50口径銃が必要なのかと問われると、「ターゲットライフルだよ。オモチャだ。高級な大人の趣味のためのオモチャだ」と述べている。この後、バレット社はカリフォルニア州において全製品の販売およびサービスを中止した。
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