アフリカでのソーラーホームシステム(SHS:Soler Home System)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 02:18 UTC 版)
「分散型電源」の記事における「アフリカでのソーラーホームシステム(SHS:Soler Home System)」の解説
アフリカでは急速な経済成長を背景とした生活レベルの向上や生活様式の変化により電力需要が大幅に増加しているが、送配電網整備の遅れにより、サブサハラ以南ではいまだに6億人以上が非電化地域に在住している。 アフリカでは、ケニア、ウガンダ、東アフリカ諸国で、住宅や小規模商店の屋根上にソーラーパネルを設置し、太陽光発電により照明、携帯充電器、家電(ラジオ、TV)などを稼働させるSHS(Soler Home System)を展開している。ユーティリティ設置と送配電網設置及び維持コストをかけることに比べ、太陽光発電による分散型電源を各家庭に設置し、蓄電池に電力を蓄電して電化製品を使用する方がコストが安価ですむからである。イグナイトパワー社(Ignite Power)はアフリカの地方域、特にルワンダで30万台のソーラーホームシステム(SHS(Soler Home System))の受注を獲得した。同社は、2020年7月にルワンダ開発銀行(BRD:the Development Bank of Rwanda)、世界銀行(the World Bank)、スウェーデン国際開発庁(SIDA:the Swedish International Development Agency)と提携し、同社のソーラーホームシステムの農村部での普及を可能にするため、より多くの融資を受けることに成功した。また、今回の資金増強により、購買力の低い農村部に住む人々にも、同社の独立型太陽光発電システムをより身近なものにすることができる。ペイ・アズ・ユー・ゴー(使った分だけ支払う)(pay-as-you-go (pay-per-use))方式により、各家庭はソーラーシステムを取得し、月々最大860ルワンダフラン(1ドル未満)の少額で支払うことができる。 また、三井物産株式会社は2018年5月1日、アフリカでソーラーホームシステム(SHS:Solar Home System)事業を展開するM-KOPA Solar社(以下「M-KOPA社」)への出資参画に関する関連契約書を締結した。M-KOPA社は、ケニア、ウガンダなどでのソーラーホームシステムの累計販売台数が60万台を超えるソーラーホームシステム事業のリーディングカンパニーである。
※この「アフリカでのソーラーホームシステム(SHS:Soler Home System)」の解説は、「分散型電源」の解説の一部です。
「アフリカでのソーラーホームシステム(SHS:Soler Home System)」を含む「分散型電源」の記事については、「分散型電源」の概要を参照ください。
- アフリカでのソーラーホームシステムのページへのリンク