アニメ作品の編集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 03:54 UTC 版)
「4キッズエンタテインメント」の記事における「アニメ作品の編集」の解説
4キッズエンタテインメントの経営陣は、番組が北米市場でもヒットするためにも、アニメを西洋化する努力をしていると述べている。 ほとんどの作品において4キッズは広範囲にわたって手を加えている。4キッズが努力しているのは、人名や台詞、音楽や食べ物、そしてアメリカ人視聴者にとってわかりにくかったり彼らにとって攻撃的なステレオタイプを改編している。4キッズは、タバコや銃といった挑発的なアイテムを飴や水鉄砲に変えたり、宗教的シンボルや子供にとって暴力的または性的すぎる場面をカットしたりしている。例えば、『遊☆戯☆王』においてキャラクターが死んでしまうシーンは、英語版では"Shadow Realm"(闇の世界)に送られるということになっている。また、ONE PIECEからは多くの暴力シーンがカットされ、ポケットモンスターシリーズにおいてはいくつかの話が放送されなかった。 4キッズのCEO、アルフレッド・カーンはインタビューを受けた際、どのようにしてアニメやその他番組を購入するのを決めているのかと聞かれ、「物事を見極めるには人気の問題もあるが、売買する価値があるかどうかというのも問題である。つまり、作品自体にライサセンスを与えることができるかどうかや作品を基にした商品のライセンスを与えることができるかどうか、ということである。これはわれわれにとって重要な問題で、放送形態や人気度、売買の問題というのもある。もしわれわれが番組を売買できなかったら、われわれにとってそれはどうでもよいものになってしまう。」と答えた。また、彼はそのインタビューの中で4キッズによる再収録や再編集、最記録などを商業的に成功させるためには、仕方のないことであるとも語っている。 4キッズエンタテイメントはこの主張に対し、もしアニメファンがアメリカで放送されるこの番組を見たいと思ったらそのとき2つの方法によって視聴できるという事実を受け入れるだろう、と考え、このような主張に対してはとても冷静に受け止めている。 暴力および不適切な描写に手を加えているにもかかわらず、保守的な道徳団体は、4キッズで放送されている番組を批判し続けている。たとえば、2006年3月にペアレンツ・テレビジョン・カウンシルが出した論文では、子供向け番組における暴力表現として、4キッズが編集を行ったシャーマンキングを槍玉に上げていた。L. Brent Bozell もまた、自分の週刊コラムにおいて、シャーマンキングは不必要な"文化的な地雷"が多すぎる子供向け番組の一例としていた。
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