アジェンダ第19章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 03:45 UTC 版)
「アジェンダ21」の記事における「アジェンダ第19章」の解説
19.1 化学品を大量に使用することは、世界のコミュニティの社会経済上の目標を達成するために必須なものである。そして、今日の成功事例からは、化学品は、コスト効率のよい方法で、かつ、高度の安全性をもって広く使用可能であることが示されている。 しかしながら、人類の生活の質の持続的発展と向上の原則の中で、毒性を有する化学品を、環境において間違いなく健全に管理するために実施されなければならないことが多くある。 2つの主要な問題が、特に発展途上国において、存在する。 (a) 多数の化学品の使用に伴うリスクをアセスメントするのに十分な科学的情報が欠落しているという問題と、(b) データが手元にある化学品のアセスメントを実施するための資源が欠落しているという問題である。 19.2 人の健康、遺伝構造、生殖に重大な損傷を与える、大規模の化学汚染が、世界で最も重要な工業地域のいくつかで最近起こっている。回復には大規模な投資と新技術の開発が必要とされるであろう。汚染の長期影響は、地球の大気と気候の基本の化学的、物理学的プロセスにも及んでいることがごく最近理解されるようになり、この影響の重大さもまたごく最近に認識されるようになった。 19.3 かなりの数の国際団体が化学安全に関する作業に加わっている。多くの国家で、化学安全の促進のための作業プログラムが進行中である。 そのような作業は国際的に重要な意味を持っており、化学リスクは国の境界とは関係なく生じる。しかしながら、各国と国際的努力の一段の強化が、環境上健全な化学品管理の達成に必要とされている。 19.4 6つの分野でプログラムが提案されている。 (a) 化学リスクの国際的アセスメント拡大と加速 (b) 化学品の分類と表示の調和 (c) 毒性化学品と化学リスクに関する情報の交換 (d) リスク削減プログラムの設立 (e) 国単位の化学品管理の能力の高さと大きさの強化 (f) 毒性及び危険物質の不法な国際輸送の防止 加えて、短い最終副項目Gとして、数個の分野のプログラムに関連する協調の強化を取り扱う。
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