アジアコーヒ 日の出通り店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/22 16:01 UTC 版)
「アジアコーヒ」の記事における「アジアコーヒ 日の出通り店」の解説
アジアコーヒは上述のように大手喫茶チェーン店に圧されて1990年代には廃れてしまっていた存在であったが、1993年に大阪市天王寺区玉造の「アジアコーヒ日の出通り店」が大阪の朝日放送のテレビ番組「探偵!ナイトスクープ」で紹介され、まるで廃墟のような不気味な佇まいの外観や店内、店主の面白い性格などで関西地区で注目が集まり、その後追いとして1994年に日本テレビ「たけし・さんま世紀末特別番組!! 世界超偉人伝説」などで紹介されたのをきっかけに、アジアコーヒは全国的に有名になった。この店はかつてはコーヒーを主要メニューとしていたが、テレビ放映当時はぼろぼろな壊れかけの店で、コーヒーはなく、メニューには「幻」の飲料といわれる「ネーポン」といつ作ったかわからないインドカレーしかなかった。後にネーポンをストーブの熱で温めた「ホットネーポン」が追加された。 ネーポンは当初は250円で1日に2~3本程度しか販売されていなかったが、テレビで全国放送されたときその余りのカルトさから瞬く間に人気が高まって販売数が増大し、値上げも行われた。また、マニアがどんどん瓶ごと持って帰っていったため、一時「ミスパレード」の瓶に変えて発売されたとも言われる。最高値の時は1本500円(持ち帰りは1000円)まで値上がりしていたが、末期にはビン不足から持ち帰り禁止になっていた。 この店はテレビで紹介されて以降は有名な店になったが、当時80歳を超えていた女性店主が老齢で体調を崩して入院したため1997年頃に閉店した。その後店舗は約1年程度は廃墟として残ったが、店主が1998年に亡くなった後に建物は取り壊された。店舗跡地は暫定的に駐車場になった後、2000年に8階建てマンションが建てられた。また、その後の区画整理などで近隣の住宅や店舗、駐車場などもほとんどが高層マンション化したため、テレビ放送当時の面影は大阪環状線の高架橋と一部の店舗、「玉造日之出通」のアーケード看板以外はほとんど残っていない。
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