アサハン開発事業とは? わかりやすく解説

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アサハン開発事業

読み方:アサハンかいはつじぎょう
別名:アサハン計画アサハン事業アサハンアルミニウム計画アサハンアルミニウム事業

インドネシア北スマトラ州流れアサハン川に、大規模な水力発電所アルミニウム製工場や、関連するニュータウン港湾などを建設する開発事業1976年日系企業連合インドネシア政府との合弁会社として設立された、アサハン・アルミニウム社(INALUM)により進められた。

アサハン川流域アルミニウム生産する構想戦前からあり、オランダ旧ソ連米国などが開発意欲見せたこともあったが、最終的に日本のみが残り、アサハン開発事業は日本インドネシア対す経済協力プロジェクトとして推進されることとなった。アサハン開発事業は、多額公的資金投じられ一大プロジェクトであり、日本インドネシア経済協力および友好象徴とされてきた。

アサハン開発事業の第一期工事1982年完了しアサハン川流域では以後継続的にアルミニウム生産が行われてきた。年間生産量は約26トンで、うち約6割が日本輸出されてきた。負債増加による資本注入受けた時期もあったが、日本にとってはアルミニウム安定供給源の確保成功しインドネシアでは産業育成繋がったことなどから、プロジェクト一定の成果挙げたとされている。

2013年に、1975年締結され協定満期迎えにあたって日本側は新たに3億ドル投資して事業拡大継続する意向だったが、インドネシア側は議会反対もあり提案受け入れなかった。また、両国の間で希望譲渡価格隔たりがあったことなどから交渉難航し一時投資紛争解決国際センターによる仲裁視野入れられた。交渉結果インドネシア政府日本企業連合に5億5700ドル支払って完全買収国有化)する形で、アサハン・アルミニウム社の合弁解消決定した



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