まるいわ-Ⅲ号【マルイワ-Ⅲゴウ】(野菜)
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登録番号 | 第4179号 |
登録年月日 | 1994年 12月 26日 | |
農林水産植物の種類 | わさび | |
登録品種の名称及びその読み | まるいわ-Ⅲ号 よみ:マルイワ-Ⅲゴウ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 2004年 12月 28日 | |
品種登録者の名称 | 株式会社ミヨシ、安藤敏男 | |
品種登録者の住所 | 東京都世田谷区八幡山2-1-8、静岡県田方郡天城湯ケ島町湯ケ島191-5 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 安藤敏男 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「富士1号」と「真妻」を混植し,「富士1号」の自然交雑実生の優良株を素材とし,優良株の株分け苗からの選抜を重ねて1個体を選抜し,その栄養繁殖系統を茎頂培養により増殖した品種であり,葉柄にアントシアニンがあり,根茎が太くて長い水わさび用品種である。 草姿は開,草丈はやや低,葉形は五角,色は濃緑,主茎展開葉数及び1株総展開葉数はかなり多,葉面の光沢はやや多,葉縁の鋸歯の密度は密,展葉の早晩はやや晩である。葉柄断面の形は丸,長さは短,基部の幅はかなり広,色は淡緑,アントシアニンの有無は有,アントシアニンの多少はやや多である。根茎の形は総太,太さはかなり太,長さはかなり長,表皮の色はやや淡緑,表皮及び切断面のアントシアニン着色の有無は有,花茎痕の大きさ及び高さは中である。根茎の肥大の早晩は中,根茎及び葉柄の辛味の程度はやや強,根茎のすりおろし時の色はやや淡緑,香気の程度はやや強,粘りの程度は中である。開花の早晩は中,花茎数はやや多,分げつ性は少,耐高温性は強である。 「真妻」と比較して,1株総展開葉数が多いこと,葉面の光沢が多いこと,根茎の長さが長いこと,開花の早晩が晩いこと等で,「まるいわーⅤ号」と比較して,草姿が開であること,草丈が低いこと,葉柄長さが短いこと,葉柄のアントシアニンの有無が有であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者のほ場(静岡県田方郡天城湯ケ島町)において,昭和42年に御殿場市から導入した「富士1号」と従来から栽培していた「真妻」を混植し,43年に「富士1号」から自然交雑種子を採種し,45年にその実生から優良株を選抜し,以後,この優良株の株分け苗からの選抜を4回繰り返し,48年にその中から1個体を選抜し,62年に増殖,維持していた株を出願者の農場(山梨県北巨摩郡小淵沢町)において茎頂培養を行い,平成元年から培養増殖株の特性の調査を実施し,3年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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