まるいわ-Ⅴ号【マルイワ-Ⅴゴウ】(野菜)
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登録番号 | 第4060号 |
登録年月日 | 1994年 8月 22日 | |
農林水産植物の種類 | わさび | |
登録品種の名称及びその読み | まるいわ-Ⅴ号 よみ:マルイワ-Ⅴゴウ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 安藤敏男 | |
品種登録者の住所 | 静岡県田方郡天城湯ケ島町湯ケ島191番地の5 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 安藤敏男 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「真妻」を素材として,自然交雑実生による選抜を繰り返し,その中から1個体を選抜して茎頂培養により増殖した品種であり,葉柄のアントシアニンがなく,根茎が太くて長く,香気の程度が強い水わさび用品種である。 草姿はやや立,草丈はやや高,葉形は丸,色はかなり濃緑,主茎展開葉数はかなり多,1株総展開葉数は多,葉縁の鋸歯の密度は密,展葉の早晩はやや晩である。葉柄断面の形は半月,長さは長,基部の幅はかなり広,色はかなり淡緑,アントシアニンの有無は無である。根茎の形は総太,太さはかなり太,長さは極長,表皮の色は淡緑,表皮及び切断面のアントシアニン着色の有無は無,花茎痕の大きさは小,高さはかなり低である。根茎の肥大の早晩は早,根茎の辛味の程度は強,葉柄の辛味の程度は中,根茎のすりおろし時の色は淡緑,香気の程度は強,粘りの程度はやや強である。開花の早晩は晩,花茎数は少,分げつ性はかなり少,耐高温性は強である。 「真妻」と比較して,葉柄の長さが長いこと,葉柄及び根茎表皮のアントシアニンの有無が無いこと,根茎の長さが長く,辛味の程度が強いこと等で,「静系13」と比較して,展葉の早晩が晩いこと,葉柄断面の形が半月であること,根茎の形が総太であること,根茎の長さが長いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者のほ場(静岡県田方郡天城湯ケ島町)において,昭和56年に入手した「真妻」の株から自然交雑種子を得て,58年にその実生から優良株の選抜を行い,以後,優良株を混植してその自然交雑実生からの選抜を重ね,62年にその中から1個体を選抜して茎頂培養を行い,平成 2年から培養増殖株の特性の調査を実施し, 3年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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