ふき‐かえ〔‐かへ〕【吹(き)替え】
読み方:ふきかえ
2 歌舞伎の早替わりなどで、両役が同時に舞台に出るとき、一方をその俳優に似せた他の俳優が演ずること。また、その身代わりの俳優。
ふき‐かえ〔‐かへ〕【×葺き替え】
吹き変え、葺き替え、吹替え
葺き替へ、吹替へ、吹き変へ
かな表記:ふきかへ
ハ行下二段活用の動詞「葺き替ふ」「吹替ふ」「吹き変ふ」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。
「葺き替ふ」「吹替ふ」「吹き変ふ」の口語形としては、ハ行下一段活用の動詞「葺き替える」「吹替える」「吹き変える」が対応する。
吹代
吹替
吹替
- 役者が舞台にて身代りとなること。上等の役者が役柄によりて殺され舞台に倒れたる時、下等の役者が之に代つて伏し居ることなどをいふ。
- 一人の俳優が二人を演じて同時に舞台へ登場する場合、一方の役はその俳優の体つきや癖のよく似た俳優が替玉として演ずる。この俳優を吹替という。また早替りの場合にもそのつなぎに吹替を使う。寄席の方で花月連の落語家露の五郎が得意で出していた「字都谷峠座頭殺し」の座頭文弥と伊丹屋十兵衛の一人二役の早替りには吹替に桂菊団治と桂花治がよく使われていた。最後に三人が同時に出て笑わすのである。
分類 芸能
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