ふかきん

新語時事用語辞典

賦課金

読み方：ふかきん

「賦課金」とは、土地利用や発電・エネルギー事業など事柄について、その恩恵を受ける者に負担するよう割り当てられた金銭を意味する語である。

要するに特定の受益者に対してのみ課される税金のようなものである。

たとえば、農業用水路を利用する農家や、観光地の商店などは、土地利用の受益者として賦課金の支払い対象となる場合が多い。

いわゆる再エネ賦課金（再生可能エネルギー発電促進賦課金）は、再生可能エネルギー発電事業の促進を目的とする電力買い取り制度を維持するため設定された負担金である。発電事業者が再生可能エネルギー発電によって産出された電力を買い取るための資金を、電気利用者が部分亭に負担する構造となっている。

賦課金は公課の1つであり、会計上は損益計算書の費用項目として販売費及び一般管理費に「租税公課」という勘定科目で計上される。

（2022年11月25日更新）

実用日本語表現辞典

賦課金

読み方：ふかきん

賦課金（ふかきん）とは、国や地方自治体が、国民や企業に対して課す金銭の負担のことである。賦課金は、税金や社会保険料、地方税などの形態を取り、国や地方自治体の財政を支える重要な収入源である。賦課金は、所得や資産、消費などの対象に応じて、所得税、法人税、消費税、固定資産税などさまざまな種類が存在する。

賦課金は、公共サービスの提供や社会保障制度の運営、インフラ整備など、国民の生活を支えるために必要な財源を確保する目的で行われる。また、賦課金によって得られた収入は、国や地方自治体の歳入として計上され、予算編成の際に配分される。

賦課金の原則として、能力課税と利益課税がある。能力課税は、納税者の所得や資産に応じて税額が決定されるもので、所得税や法人税がこれに該当する。一方、利益課税は、納税者が特定の利益を享受することによって課税されるもので、消費税や固定資産税がこれに該当する。

賦課金の徴収方法には、源泉徴収と自主申告がある。源泉徴収は、所得の支払者が税金を徴収し、税務署に納付する方法で、給与所得や利子所得などが対象となる。一方、自主申告は、納税者が自ら税額を計算し、税務署に申告・納付する方法で、個人事業主や法人が対象となる。

賦課金は、国や地方自治体が公共サービスを提供するための財源を確保するために不可欠であるが、納税者にとっては負担となるため、公平性や効率性が求められる。そのため、税制改革や税率の見直しなど、賦課金の在り方については、常に議論が続いている。

（2023年6月13日更新）

土地区画整理事業用語集

賦課金

組合は、その事業に要する経費に充てるため、組合員に対して金銭を賦課徴収することができる。賦課金を課す場合はその旨を費用の分担に関する事項として定款に定めることが求められており、また、法によって金額やその徴収方法等が総会の議決事項とされている。保留地処分により事業費を全額負担できる場合は賦課金を課す必要はないが、一部でも負担できない場合などは賦課金を課す必要性が生ずる可能性がある。(法15,31,40条)