羽田夜間国際化(はねだやかんこくさいか)
国内線専用だった羽田空港で、国際線路線を部分的に解禁することを言う。日中はこれまで通り国内線を扱うが、午後11時以降午前6時までの間で国際チャーター便の発着が行われるようになる。
羽田空港(東京国際空港)は東京都大田区に位置する。一方、成田空港(新東京国際空港)は千葉県成田市にある。1978年に成田空港が開港されたあと、国内線は羽田空港、国際線は成田空港の役割分担がされてきた。
東京都では、東京の再生を掲げる石原知事が羽田国際化を強く押している。自民党・亀井政調会長も強力な推進派の一人だ。
羽田空港は都心から30分程度と交通至便であることから、旅行客増加などによる経済波及効果が見込まれている。また、成田空港では従来から国際線の混雑状態が続いている。羽田夜間国際化により、混雑を解消できるメリットがある。
対して、成田空港を抱える千葉県は、羽田国際化反対の立場を取ってきた。成田空港の利用客減が予想されることや、羽田国際化に伴う騒音問題などが反対の理由だ。
今回、問題を抱えながらも解禁が可能になったのは、千葉県側が2000年12月、深夜・早朝枠に限っての羽田国際化を容認したためだ。成田空港が閉鎖されている午後11時から午前 6時の間は羽田空港を利用して、国際線需要の高まりに応えることが目的だ。
(2001.02.18更新)
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