はくちょうげとは? わかりやすく解説

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はくちょう‐げ〔ハクチヤウ‐〕【白丁花】

読み方:はくちょうげ

アカネ科常緑小低木。高さ約1メートル。よく枝分かれしは狭楕円形で、対生初夏白色または淡紅紫色の花が咲き漏斗状で先が五つ裂ける。中国インドシナ原産満天星。《 夏》

白丁花の画像
撮影広瀬雅敏

はくちょうげ (白丁花)

Serissa japonica

Serissa japonica

Serissa japonica

Serissa japonica

中国台湾それにインドシナ半島分布してます。わが国では、沖縄だけに自生しますが、古くから庭木生垣利用されきました。よく分枝して、高さは50100センチになります長楕円形または倒披針形です。5月から6月ごろ、白色または淡い紫色星形の花を咲かせます葉縁に斑が入る「ふいりはくちょうげ(斑入り白丁花)」もあります
アカネ科ハクチョウゲ属常緑低木で、学名Serissa japonica。英名は Tree of a thousand stars
アカネのほかの用語一覧
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ツルアリドオシ:  蔓蟻通し
ハクチョウゲ:  段丁花  白丁花
ハメリア:  ハメリア・パテンス
ヒドノフィツム:  蟻の巣玉
ヒナソウ:  雛草

ハクチョウゲ

(はくちょうげ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 05:09 UTC 版)

ハクチョウゲ
Serissa japonica
大阪府、2006年5月27日)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : asterids I
: リンドウ目 Gentianales
: アカネ科 Rubiaceae
亜科 : アカネ亜科 Rubioideae
: ヤイトバナ連 Paederieae
: ハクチョウゲ属 Serissa
: ハクチョウゲ Serissa japonica
学名
Serissa japonica (Thunb.) Thunb. (1798)[1]
シノニム
英名
snowrose
tree of a thousand stars
Japanese boxthorn
園芸品種
  • フイリハクチョウゲ S. j. 'Variegata' (1994)[2]
ハクチョウゲの盆栽

ハクチョウゲ(白丁花、六月雪、学名: Serissa japonica (Thunb.) Thunb., 1798; シノニム: Serissa foetida (L.f.) Poir. ex Lam., 1781[3][4])とは、アカネ科ハクチョウゲ属植物の一

名称

ハクチョウゲという和名の由来は、その丁字型の白い花を付けるところから、白い丁字花という意味で名付けられている[5]。「白鳥花」と書かれる場合もあるが、この場合は白鳥とは関係がなく単なる当て字である[6]。中国名は「六月雪」[1]

分布

原産地は東南アジア日本沖縄中国台湾インドシナ半島タイに分布する[5]

形態・生態

常緑広葉樹の小低木[5]。樹高は0.5 - 1メートルほどで、よく枝分かれする[5]は揉むと悪臭を放つ[5]。花期は5 - 7月頃であるが[5]西日本の暖地では秋の気候の良い時期にも開花することがある。日本では、ふつう果実は出来ない[5]

緑葉の基本種で薄い藤色の一重花、緑葉で純白色の一重花、一般的な覆輪斑入りの物も、白花と藤色花の個体が散見される。また、白花個体の中から選抜されたポンポン咲きもあり、この品種カスミソウのように沢山花をつける。英国では 'Flore Pleno'、'Kyoto'、'Mount Fuji'、'Variegata'、'Variegata Pink' などといった園芸品種名の付けられた選抜個体がある。なお、日本国内の個体との相関関係は不明。紫色の花をつけるシチョウゲは、ハクチョウゲの近縁種である[5]

人間との関わり

強い刈り込みにもよく耐え、細かいが容易に分岐し、病虫害にも耐性があり、生垣庭木として利用されている[5]。また、造園での修景用緑化灌木盆栽園芸などで扱われる。挿し木繁殖させることが容易な部類に入る。刈り込み仕立てが普通だが、自然樹形仕立てにすることもある。

ハクチョウゲ属

ハクチョウゲ属Serissa)はキュー植物園が携わるデータベースである Govaerts (2019) によればハクチョウゲただ1種のみが認められているが、Govaerts がハクチョウゲのシノニムの一つとしているシナハクチョウゲ Serissa serissoides (DC.) Druce を独立した種と認める場合がある[7]

品種(園芸品種)

庭木や盆栽としてよく栽培されるので色々な品種が存在する。[8][9]

  • フイリハクチョウゲ -- 葉に模様が入る
  • ヤエハクチョウゲ -- 八重咲き種
  • フタエザキハクチョウゲ -- 花が二重
  • ダンチョウゲ -- 節が詰まり、葉が密に重なり合う

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Serissa japonica (Thunb.) Thunb. ハクチョウゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月7日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Serissa japonica (Thunb.) Thunb. 'Variegata' フイリハクチョウゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月7日閲覧。
  3. ^ Missouri Botanical Garden, Tropicos - Name Search
  4. ^ The International Plant Names Index, Index of Garden Plants : The New Royal Horticultural Society Dictionary / Mark Griffiths / Timber Press ISBN 0-88192-246-3
  5. ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 97.
  6. ^ ハクチョウゲ - FLOWERs”. jenny.wiki.fc2.com. 2020年5月24日閲覧。
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2019年6月10日).
  8. ^ ハクチョウゲとは|ヤサシイエンゲイ”. www.yasashi.info. 2020年5月24日閲覧。
  9. ^ ハクチョウゲ(白丁花)”. 庭木図鑑 植木ペディア. 2020年5月24日閲覧。

参考文献

日本語:

  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、97頁。ISBN 4-522-21557-6 
  • 茂木透写真『樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物』高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2001年、329頁。ISBN 4-635-07005-0 

英語:

関連項目

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