津軽・南部のさしこ着物
名称: | 津軽・南部のさしこ着物 |
ふりがな: | つがる・なんぶのさしこきもの |
種別: | 衣食住に用いられるもの |
員数: | 786点 |
指定年月日: | 1983.04.13(昭和58.04.13) |
所有者: | 個人 |
所有者住所: | 青森県 |
管理団体名: | |
備考: | 長着175点,短着174点,そでなし76点,たつけ・ももひき324点,前だれ37点 |
解説文: | 「さしこ」とは、布を重ね合わせて細かく刺し縫いしたものをいう。 青森県の津軽・南部地方では、菱形模様を基本とした「こぎん刺し」・「菱刺し」など繊細でみごとな模様を施した着物が晴れ着として用いられ、また、その古着や地刺しの着物が平常着や仕事着に使用されていた。十八世紀の末に比良野貞彦が著した『奥民図彙【おうみんずい】』にも挿図入りで「さしこぎぬ」として紹介されているので、この地方ではかなり古くから用いられていたものと思われる。 はじめは麻布に麻糸や木綿糸で刺されていたが、やがて明治二十年代になって、多種多様な木綿布が大量に入ってくると、さしこ着物の肩やえりに無地やかすりの木綿布をあてたり、木綿の模様布一面に白や黒の木綿糸で刺したりして工夫をこらした。また、大正年間に毛糸が移入されると前だれに色あざやかに菱刺しがなされた。しかし、かすり地や模様地の木綿布の普及にともない、手間のかかるさしこの技法は、大正末年ごろには急速に消滅した。 この収集は型刺し(文様刺し)・地刺しなどを施した長着・短着・そでなし・たつけ・ももひき・前だれなどの各種衣類を系統的に収集整理したもので、中には麻および麻・木綿布交織など、主として明治以前に用いられた古いさしこ着物も多く含まれている。 東北地方北部の衣生活の特色を示すものとして重要であり、衣生活の変遷の状況をもよく表している。 |
衣食住に用いられるもの: | 樽床・八幡山村生活用具および民家 民家 沢内及び周辺地域の積雪期用具 津軽・南部のさしこ着物 白山麓の積雪期用具 白峰の出作り民家 白峰の出作り生活の用具 |
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