だるま屋少女歌劇部
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だるま屋少女歌劇部は、だるま屋百貨店店長の坪川信一が、傾倒していた「松竹歌劇団」を模して1931年に創設した。1931年3月19日付「福井新聞」に生徒募集の広告を掲載し、4月に第1期生12名を採用し、同年11月に第1回公演を開幕した。軍政下の1936年7月、「百貨店が興行場を設置することを禁止」とする内務省指示により存続できなくなり、結成からわずか5年で終焉を迎えることになった。以後は、歩兵第36連隊(鯖江)への慰問などの不定期の活動のみが行われた。 団員は、尋常小学校卒以上の少女を採用し、給料や待遇は他の店員と同様だった。 プログラムは月代わりで、舞踏小品を組み合わせた「ヴァライテイ」に加え、「爆弾勇士江下一等兵」「大国主命(おおくにぬしのみこと)」「国性爺合戦」「忠臣蔵」「安宅」「椿姫」等、様々な演目をこなした。 当初は学芸会レベルだったパフォーマンスも向上するとともに人気も上昇。近隣郡部の青年団や教育会、工場の慰安会、そして1935年5月の福井市役所落成祝賀会等、出張公演も行うようになっていった。また、人気スターのブロマイドも発行された。 主な出演者 1期生:如月冴子、築紫光子、千草麗子、彌生伶子、御舟明子、越路由紀子、鈴波京子、桂木妙子 2期生:泉澄子、桜木美奈子、花丘美智子、夕月照子 3期生:浜真砂子、芳野寿美子、霞浦子 4期生:藤波珠子 5期生:臼井君江、米原千恵子
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