畳製作とは? わかりやすく解説

畳製作

主名称: 畳製作
ふりがな たたみせいさく
認定区分 個人
種別 建造物
選定年月日 1929.08.15(昭和4.08.15)
解除年月日
解説文:  畳は、古くは有力氏族などの邸宅における寝台しんだいの上敷や、貴族邸宅である寝殿造建築での座具寝具として、置畳おきだたみ】式で使用され、後に、室内周囲に「追い回し」に敷かれたり、室内全体敷き詰められようになった。やがて室町時代ころには書院造建築発展とともに畳を敷き詰める習慣広まり近世以降一般住宅にも徐々に浸透した
 畳は、稲藁交互に積み重ねて麻糸縫い締めた畳床【どこ】に、藺草【いぐさ】を編んだ畳表【おもて】を張り両側畳縁【べり】を縫い付けて仕上げる(ただし琉球表などの例外もある)。
 畳を製作する際には、部屋形状正確に採寸して個々畳床加工し調整する必要があり、また文化財建造物畳縁には「高麗こうらい】縁」や「繧繝うんげん】縁」などといった装飾的な「紋縁」も使用されており、それを縫い付ける場合には、隣接する、または直交する紋縁の紋様互いに合わせる紋合わせ」の細工が重要となる。
 畳製作技術は、多様な規模形状部屋合わせて規格外の畳を加工し特殊な紋縁を紋合わせ注意して縫い付け、敷込む技術で、その一連の工程には高度な熟練要する
 しかし近年一般建築では、軽量化のため新建材等を使用した畳床普及し、また紋合わせ必要な紋縁が使用されることも少なくなり、伝統的な畳製作技術有する技能者が激減している。
選定保存技術(個人)のほかの用語一覧
建造物:  建具製作  建造物模型製作  檜皮採取  畳製作  石盤葺  竹釘製作  規矩術



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「畳製作」の関連用語

畳製作のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



畳製作のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS