その他の地域の行事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 05:54 UTC 版)
京都市東山区の祇園一帯など花街では、新暦8月1日に芸妓や舞妓がお茶屋や芸事の師匠宅へあいさつに回るのが伝統行事になっている。 福岡県遠賀郡芦屋町では、「八朔の節句」として長男・長女の誕生を祝い、男児は藁で編む「わら馬」、女児は米粉で作る「だごびーな(団子雛)」を家に飾る行事が行なわれており、300年以上続く伝統行事として、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財の選択を受けている。 香川県丸亀市の一部では、男児の健やかな成長を祈り、その地方で獲れた米の粉で「八朔だんご馬」を作る風習がある。丸亀を含む讃岐国を領した生駒氏家臣で、馬術の名人として名高い曲垣平九郎に因んでいる。 香川県三豊市仁尾町の一部や兵庫県たつの市御津町室津地区など、歴史的経緯によって本来は旧暦3月3日に行われる雛祭りを八朔に延期する風習を持つ地域も存在する。 山梨県都留市では八朔祭りが行われている。都留市の八朔祭りは毎年8月1日の八朔に行われていたが、現在では9月1日に実施されている。都留市四日市場の生出神社(おいでじんじゃ)の例祭が発展した祭りで、本祭では神輿が渡御し、附祭では大名行列や屋台が巡行する。江戸後期の天保年間にはすでに実施されており、現存する屋台後幕は浮世絵師の葛飾北斎が手がけたとする伝承がある。
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