その他の「ラッキーレディ」
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「ラッキーレディ・ツー」の記事における「その他の「ラッキーレディ」」の解説
「ラッキーレディ」の名が冠された航空機は複数あり、多くはアメリカ空軍の歴史において重要な飛行任務に従事している。 ラッキーレディ・ワン(Lucky Lady I)は、1948年に世界一周を試みたB-29爆撃機3機のうちの1機であった。これらの機はデイヴィス=モンサン空軍基地から飛行を開始していた。この時の1機はアラビア海に墜落している。A・M・ニール中尉(A.M. Neal)を機長とするラッキーレディ・ワンは、R・W・クライン中佐(R.W. Kline)を機長とする僚機ガス・ガブラー(Gas Gobbler)と共に世界一周を達成した。作戦に要した期間は15日で、飛行距離は20,000 mi (32,000 km)である。また、この間に補給等の為に8度の着陸を行っており、実際の飛行時間は103時間50分であった。 ラッキーレディ・スリー(Lucky Lady III)は、1957年1月に世界一周を行ったB-52爆撃機3機のうちの1機であった。この飛行はパワー・フライト作戦(英語版)の一環として実施された。カリフォルニア州キャッスル空軍基地(英語版)から離陸したラッキーレディ・スリーは、KC-97給油機からの給油を受けつつ、45時間19分で24,325 mi (39,147 km)を飛行して世界一周を達成し、その平均対地速度は536 mph (863 km/h; 466 kn)であった。ラッキーレディ・スリーは、ラッキーレディ・ツーの8年後におよそ半分の時間で世界一周飛行を達成したことになる。 ラッキーレディ・フォー(Lucky Lady IV)は、1994年に世界一周を行ったB-52H爆撃機である。この飛行はクウェート侵攻4周年を記念したグローバル・パワー94-7演習(Exercise Global Power 94-7)の一環として行われた。8月1日早朝、ウォーレン・ワード大尉(Warren Ward)を機長とするラッキーレディ・フォーは僚機と共にバークスデール空軍基地(英語版)を離陸した。それからおよそ17時間後にはクウェートの爆撃演習場に到達して27個のMk 82爆弾を投下し、そのまま無着陸世界一周飛行を達成した。飛行時間は47.2時間だった。ラッキーレディ・フォーは無着陸世界一周飛行と爆撃任務を同時に遂行した世界初の爆撃機である。 第二次世界大戦中に活動したB-17爆撃機にもラッキーレディ・ツーの愛称で呼ばれていた機があった。これは第338爆撃航空隊(338th Bomb Squadron)にて通常の爆撃任務に従事していたB-17で、機体番号は42-30290だった。1943年7月30日にベルギーのティールローゼ(オランダ語版)上空で撃墜されている。
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