その他、成句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 01:07 UTC 版)
「あんねぇ」「あんなぁ」… 「あのね」という呼びかけ。 「いけん」… 「ダメ」「いけない」という意味。 「何しよん?」… 「何してるの?」という意味であるが、久しぶりに会った人に対して「久しぶり。元気にしてた?」という意味でも多用される。(NHK北九州放送局で放送されていた番組「情報ワイド福岡いちばん星」に「なんしよ〜ん!?北九州」というコーナーがあった。) 「好かん」… 「好きじゃない」「嫌い」。北九州弁に限らず、九州では「嫌い」という言葉を使用することが少ない。強い拒否の意思を示す場合においてのみ「嫌い」という言葉を使用する。 「〜なんよ」「〜んよ」… 例えば「そうなのよ」が「そうなんよ」、「知っているのよ」が「知っと(ちょ)んよ」となる。 「〜時前〜分」… 例えば9時50分は10時10分前とは言わず「10時前10分」と言う。 「かたらして」… 「仲間に入れて」という呼び掛け。「か(っ)てて」とも。 「なしか?」… どうしてだ? なぜだ? 「なんぼ」… いくら? 「のおっちゃ」… 「なあ、そうなんだろ」「なあ、どうなんだよ」と相手に返答を要求する呼び掛け。一触即発の険悪な状態でよく聞かれる喧嘩言葉。 「見てん」… 「見てみてよ」という弱命令表現・強勧誘表現。単に見ることを要請するのではなく、発話者に不満があることを相手に示唆する。「それ見たことか」という意味もある。 「さん、のー、がー、はい」… 複数人で荷物を持ち上げる際の「一、二、三、はい」という掛け声。 「じゃんけん、しっ」「どっこい、しっ」… じゃんけんの際の掛け声。2回目は「あいこで、しっ」、3回目以後は「しっ」とだけ言うが、地域によっては3回目は「合わんで、しっ」とも言う。 「-っち言いよろう(も/が) 」「-っち言いよー / 言っと(ちょ)ーやろ」… 「-って言っているでしょう(が)」と相手に言い聞かせる言葉。 「何ち?」… 「何って言ったの?」「何だって?」と相手に聞き返す言葉。強い表現の使用例では「お前、何ちか?」(お前、何って言った? ) ともいう。 「-しとき / せんどき」… 「-しておいてくれ / しないでほしい・しない方が良い」という弱命令表現・強勧誘表現。「明日台風が来るけ、釣りには行かんどき」。 「-せんね」… 「-しなさい / -しましょう / -したらどう?」という弱命令表現・強勧誘表現。「あんたもほんとにだらしない人やね。もっとしゃんしゃんせんね」。「今度良かったら家に来んね」。 「川中島」… 北九州の小学校の運動会でよく実施される高学年の男子児童による騎馬戦。鉢巻・帽子を取り合うような簡単なものではなく、騎馬同士で組み倒すような本格的なもの。紅組が武田信玄軍、白組が上杉謙信軍となる。(そもそも、軍が決められていない、または名前は使わず、紅組白組だけという場合もある。) 「口がまめらん」…口が上手く動かない事 「まめくろしい」…よく機敏に動く事
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