じしん‐たんさ〔ヂシン‐〕【地震探査】
地震探査
【英】: seismic prospecting / seismic exploration / seismic survey
同義語: seismic exploration seismic survey
人工的に起こした弾性波動を利用して地下構造を調べる技術で、物理探査の一つである。物理的性質の違う地層が重なっていると、その境界面で弾性波は光と同じように屈折・反射の現象を生じる。弾性波の入射角が屈折率との関係で定まる臨界角になったとき、屈折波は地層境界面に沿って伝播{でんぱ}し、再び臨界角で出射する屈折波を出し続ける。この現象を利用して地下構造を調べるのを屈折法という。一方、境界面で反射する波を利用するものを反射法といい、石油探鉱では主に反射法が利用されている。その理由は、石油鉱床が地下 2,000m 前後の深部にあって、屈折法は深い構造には不適当なためである。反射法の原理は、重錘を落としたり火薬を爆発させたりして人工的に発射した波が、地下の境界面で反射して戻ってくるまでの時間を測定して反射面の深度を知るというものである。原理的にはレーダーや金属の探傷機と似ているが、不均質な地下の岩石や鉱物を対象にしているため雑音が多く、測定現地ですぐ地下構造を見るということはできない。したがって、現地では弾性波を発射してから 5 秒から 10 秒くらいの間の地動を磁気テープに録音しておき、後に設備の整ったところでデータ処理をする。 |

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