さまざまスタイルやマナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 07:54 UTC 版)
「ピクニック」の記事における「さまざまスタイルやマナー」の解説
ピクニックでは、地面にマットを敷くなどして座って食事をしてもよいし、簡略化した椅子やテーブルを設置して食事をしてもよい。また簡単な椅子やテーブルが、あらかじめ行楽地などに設置がある場合は、それを利用してもよい(ピクニックシートの持参も省ける)。 持参する料理(食品)は、運びやすいものが好まれる。食事の場所に、電車と徒歩を組み合わせて行くにせよ、自動車と徒歩の組み合わせで行くにせよ、ピクニックの参加者が手に持って運ぶからである。自宅の食事では、皿の上に汁がたっぷりの料理が盛られたり、出来立てのアツアツの料理が食べられることが多い。ピクニックでは汁たっぷりの料理は避けられ、「出来立てでなくて、さめても、かなりおいしい料理」というものが選ばれる。飲み物は水筒などに入れて持参することが一般的である。 フランスなどでは、サンドイッチにする場合、食材を持参しておいて食事の場でサンドイッチを作る人もいる。たとえばバゲット(長いフランスパン)あるいはバタール(中程度の長さのもの)あるいはパン・ド・カンパーニュのいずれかと、肉類、ジャンボン(ハム)類、パテ類、フロマージュ(チーズ)類、野菜類 などを容器に入れて運ぶ。食事の場でナイフでパンを切り、その場で各人の好みに応じてパテを塗ったり、肉類や野菜をはさんでサンドイッチに仕立てる、という方法である。こうすると運ぶ途中でパンがビショビショになったりせず美味しいからである。フランス人はワインが大好きで、ワインを持参することもかなり一般的である。スープやコーヒーを魔法瓶に入れて持参する人もいる。 かつてはピックニックで使うカトラリー類や皿類を運ぶのにも、食べ物を運ぶ容器にも苦労した。運ぶ時も、大きなバスケットに入れて、水平を保ち運んだ。20世紀後半に樹脂製密閉容器(いわゆる「タッパーウェア」)類が普及してから、容器関連の苦労は減った。水っぽい食材や料理でも、タッパーウェア類に入れれば良い、ということになり、(多少ナナメにしても良いので)リュックで運ぶことも可能になった。
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