こち亀でデビュー
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母の死をきっかけに1976年(昭和51年)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を新人賞に応募する。月例ヤングジャンプ賞入選作品(4月期)に選ばれ、山上たつひこの名前をもじった「山止たつひこ」の名義で、『週刊少年ジャンプ』29号(6月22日発売)に読切として掲載される。賞へ応募した際のペンネームは、さらに石ノ森章太郎のもじりも加えた「岩森章太郎改め山止たつひこ」であった(岩森章太郎名義での執筆歴はない)。長いタイトルとペンネームは自分の投稿が編集者の目に止まるようにという理由からであった。 『週刊少年ジャンプ』1976年42号(9月21日発売)より『こち亀』の連載を開始。編集部からは「この漫画ではこの名前で、終わったら本名にしてもいいよ」と言われており、本人も短期で連載終了するとばかり思っていたものの、予想以上に人気が出て連載が続き、さらには「本家」の山上たつひこからクレームが出たこともあり、100話目を機に現在のペンネーム(本名)に改めることになった。それまで山止名義で刊行されていた単行本第1巻 - 第6巻は増刷の際に秋本治に改められた。秋本は後年に「山上たつひこ先生に本当に申し訳ないことをした」「若気の至りとはこのためにあるような言葉です」「なんて大それたことをしたんだ!と思う」など反省の弁を述べている。 『こち亀』は1977年(昭和52年)12月24日にせんだみつおの主演で映画化され、1985年(昭和60年)のジャンプフェスティバル向け短編アニメを経て1996年から2004年までフジテレビ系列でテレビアニメ化された(前者と後者とではスタッフ・キャスト共に異なる。)。また、過去5回(1999年、2001年、2003年、2006年、2016年)で舞台化もされている。 連載4年目に結婚する。 2000年(平成12年)の誕生日以降、『こち亀』の連載期間が秋本の人生の半分以上を占めるようになった。
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