こう 【劫】
仏教用語。梵語カルパ(kalpa)の音略(劫波と音写し波を略した語)。長時と漢訳。きわめて長い時間をいう。経論により異なるが、四〇里立方の大石を、天人が一〇〇年に一度薄衣で払い、石が摩滅しても劫は終わらないとか、四〇里四方の城に芥子を充満し、一〇〇年に一粒ずつ取り出し、全部なくなっても劫は終わらないとする。前者を盤石劫、後者を芥子劫という。また、三千大千世界を擦って墨汁とし、千の世界に一点だけ下していき、墨汁が尽きるまで下した国全部を粉微塵にし、その一塵を塵点劫といい、これを多く集めた三千塵点劫だとか五百塵点劫だとかの語もある。阿弥陀仏は十劫の昔に仏になったとするが、その十は実数ではなく、満数つまり久遠劫だとの説もある。非常に長い年月を永劫とか広劫(曠劫)とかいう。→ 四劫
こう 【后】
こう 【孝】
旧中国の道徳の一つ。漢字「孝」は老の省略字と子の組み合わせで、子が老人を助ける会意文字であり、善く父母に事えることを意味する。『孝経』は孔子が門人曾参に孝道を述べたのを曾参が記録したものとされ、『論語』と並んで五経につぐ地位が与えられた。「忠」と合わせて「忠孝」と呼ぶが、孝のほうが本源的で、孝から忠が派生すると考えられた。また孝の立場からは、仏教の出家主義は孝養の放棄だとして攻撃された。だが仏教経典には孝養が説かれている。→ 曾参
こう 【講】
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