原爆症
別名:原爆傷、原子爆弾症、原子爆弾傷
原子爆弾から発された放射線に被曝した影響で発症する病状・健康障害の総称。もっぱら広島・長崎における原爆投下による被爆者の被害を指す。
原爆症の主な症状としては、悪性腫瘍、白血病、慢性肝炎・肝硬変、白内障などがある。原爆が投下された当時の行動(爆心地と被曝地点との距離や滞在時間)などの関係が鑑みられ、原爆被害による発症と判定された場合に、その症状は原爆症であると認められる。原爆症と認定された者には国から特別手当が給付される。
原爆症の中には、被曝から十数年あるいは数十年ほど経て発症するケースもある。2000年代以降っも原爆症の認定基準の改定・緩和が行われ、より多くの被害者を救済する取り組みが講じられている。
関連サイト:
原爆症認定 認定制度について - 厚生労働省
げんばく‐しょう〔‐シヤウ〕【原爆症】
原爆症(げんばく・しょう)
広島・長崎に投下された原子爆弾による放射線を浴びて生じた健康障害のこと。被爆直後に発生する発熱や下痢、脱毛などの急性原爆症と数十年経過後に生じるがんや白内障などの晩発性原爆症がある。
厚生労働省は、被爆者から原爆症認定の申請を受けると、当時の被爆した位置から体に浴びた放射線量を求め、年齢や性別などの特徴から原爆症の発生リスクを計算する。しかし、被災地から遠くにいた場合や原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びることで原爆症につながった場合など、認定の基準が厳格すぎて認定が得られないこともある。
厚生労働大臣が原爆症と認定した被爆者には、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」に基づき、毎月137,430円の医療特別手当が給付される。
広島地方裁判所は4日、国が原爆症と認定しなかった処分の取り消しを求めていた41人の被爆者と遺族に対し、国の不認定処分を取り消す判決を言い渡した。
(2006.08.07掲載)
げんばくしょうと同じ種類の言葉
症に関連する言葉 | 表皮水疱症(ひょうひすいほうしょう) 急性腰痛症 原爆症(げんばくしょう、げんばく・しょう) 末端巨大症(まったんきょだいしょう) 錯味症(さくみしょう) |
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