けいざいきょうりょくかいはつ‐きこう〔ケイザイケフリヨクカイハツ‐〕【経済協力開発機構】
読み方:けいざいきょうりょくかいはつきこう
経済協力開発機構
【英】: organization for economic cooperation and development
略語: OECD
欧州経済協力機構(OEEC)に代わる西側の経済協力のための機構である。 戦後主として欧州復興計画(マーシャル・プラン)の実行とヨーロッパにおける経済協力の推進に当たってきた OEEC を、世界経済の安定的成長や貿易の拡大、発展途上国援助問題など、新たに生じた世界経済の情勢変化に適合させるため、1960 年 12 月にその改組が合意され、翌年 9 月 30 日に正式に発足したもので、西側先進国がすべて加盟しているところから、先進国クラブとも別称される。1985 年末現在加盟国は米国、カナダ、英国、フランス、西独、イタリア、ベネルックス3国、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、アイルランド、オーストリア、スイス、ポルトガル、スペイン、ギリシア、トルコの 20 カ国と、日本(1964 年正式メンバー)、フィンランド(1969 年)、オーストラリア(1971 年)、ニュージーランド(1973 年)の計 24 カ国であり、ユーゴスラビアも準加盟国となっている。機構は、理事会、執行委員会、事務局(パリ)からなり、下部機関に経済政策・開発援助・貿易などの各委員会があるほか、OECD 開発センター(開発途上国の開発計画に関連する知識の提供・普及を図るための機関で、1962 年に設立)や、石油危機に対処するため 1974 年 11 月に設立された IEA(国際エネルギー機関)などがある。また国連関係諸機関や EC 、EFTA などと一定の連係を保っている。 |

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