かわら‐け〔かはら‐〕【土=器】
無毛女陰
- 〔鷹筑波〕毛のない物をかはらけといふ、その頃は采女の年や十二三。
- 女陰の毛なきをいふ。
- 土器。川原毛。男女成年になりても陰毛生ぜざるもの。概して女子に多し。俗語。「おちやわん」に同じ、但し南方熊楠氏の説に拠れば「かはらげ」は稍々毛のあるものにしてかの河原毛駒の如きをいひ、「おちやわん」は全然無毛なるをいふとあり。古来商家にてかかる不毛の女子の入嫁を、もう毛(儲け)がないとて甚だ忌み嫌ひし所なり、されど亦反対に「大生殖宗」には「カハラケ女房をもてば出世すとの俗信あり、且相場師は無毛女を見るとき幸先よしと信ずることケガナシの洒落ならむか」と出でたり。「松屋筆記」巻九十五に「体源抄練習事条ニ、少御前ガ歌ハカハラケ音ニテ非愛モヒタタケテ誠ノ悪音也然而モ毎調ニ愛敬アリテメデタク聞エシハ本性ノ心賢キ上ニヨク力ノ入レルガイタス処也」云々。此かはらけ声といふも瓦器の如くつやけもけしきもなきにいふ也、男女陰の毛なきをかはらけといふ、はた同じ心也」とあり。「かはらけはさつぱりとした片輪なり」「かはらけと茄子夜湯に誘ひ合ひ」「毛はへ薬は土器で黒く焼き」「土器の豆をつつつく鳩の杖」「かはらけ町は草深いところでなし」「かはらけもままあるものと湯番いひ」「かはらけの深草になる縁遠さ」。
- 陰部に毛のない女のことをいふ。おちやわんに同じ。〔情事語〕
- あるべき所に毛のない女のことをいふ。茶碗のこと。
- 〔隠〕あるべき処に毛なきこと。
- 男女ともあるべき所に毛のない者のことをいふ。
- 無毛のこと、おちやわんに同じ。但し南方熊楠氏の説に拠ればカハラケは毛少しくあるものにて彼の河原毛駒のそのごときを云ひ、オチヤワンは全然局毛なきを云ふとある。
- 隠語。陰部に毛のない女のこと。
- 女の陰部に毛がないこと。
- 局部無毛症。空毛。〔俗〕
土器
姓 | 読み方 |
---|---|
土器 | かわらけ |
かわらけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 07:40 UTC 版)
かわらけ(カワラケ、漢字表記は「土器」)は、日本の中世から近世(平安時代末 - 江戸時代)にかけて製作・使用された素焼きの土器。その中でも特に碗・皿形の小型器種を指す語である。古墳時代以来の土師器の系統に連なるため、土師質土器(の碗・皿)や中世土師器などとも呼ばれる。
- ^ 斎藤 2004, p. 101.
- ^ 斎藤 2004, p. 100.
- ^ 吉岡 1997, p. 125.
- ^ 荒川 2005.
- ^ 岩崎城歴史記念館 2011.
- ^ 愛媛県埋蔵文化財調査センター 2009.
- ^ 奥山益朗(編)「パイパン」『罵詈雑言辞典』東京出版、1996年、245-246頁。ISBN 4-490-10423-5。
- ^ 板坂元(監修)「かわらけ」『「業界」用語の基礎知識』日本実業出版社、1995年、36頁。ISBN 4-534-02277-8。
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