アルコール依存症とは、アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態をいいます。老若男女を問わず、長期間多量に飲酒をすれば誰でもアルコール依存症になる可能性があります。また、アルコール依存症はWHOの策定した国際疾病分類第10版では、精神および行動の障害の中に分類されており、ただ単に個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています。
症状には、精神依存と身体依存とがあります。精神依存としては、飲酒したいという強烈な欲求(渇望)がわきおこる、飲酒のコントロールがきかず節酒ができない、飲酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を消費し飲酒以外の娯楽を無視する、精神的身体的問題が悪化しているにもかかわらず断酒しない、などが挙げられます。身体依存としては、アルコールが体から切れてくると手指のふるえや発汗などの離脱症状(禁断症状)が出現する、以前と比べて酔うために必要な酒量が増える、などが挙げられます。
結果的には、その人にとって以前にはより大きな価値をもっていた様々な行動よりも、飲酒をすることがはるかに優先的な行動となってしまうのです。
アルコール‐いそんしょう〔‐イソンシヤウ〕【アルコール依存症】
アルコール依存症
【英】:alcohol dependence syndrome
アルコール依存症
【原文】alcohol dependence
ある人がアルコールを渇望する、飲酒を制限することができない、何らかの効果を得るためにより大量に飲酒する必要がある、そして飲酒を止めると禁断症状を示す疾患。アルコール依存症は身体と精神の健康に影響を及ぼし、家族、友人、仕事に関する問題を引き起こす。「alcoholism(アルコール依存症)」とも呼ばれる。
アルコール依存症
アルコール依存症【あるこーるいぞんしょう】
アルコール依存症(あるこーるいぞんしょう)
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