あずまわせ【アズマワセ】(果樹)
![]() |
登録番号 | 第5253号 |
登録年月日 | 1996年 11月 21日 | |
農林水産植物の種類 | おうとう | |
登録品種の名称及びその読み | あずまわせ よみ:アズマワセ |
|
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 東條益雄 | |
品種登録者の住所 | 山梨県中巨摩郡櫛形町桃園1657番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 東條益雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,さくらの自然交雑実生と思われるものから育成されたもので,果実の外観は円形,大きさは極小,果皮色は帯朱紅,育成地(山梨県中巨摩郡櫛形町)において5月上中旬に成熟するカラミザクラと思われるおうとうである。 樹の大きさは小,樹勢は弱である。枝梢の太さは細,節間長は短,皮目の形は扁円,大きさは小,密度は中である。葉形は卵,大きさはかなり小,蜜腺の形は球である。花形は普通咲,小花数の多少(1花叢の花数)は多,花弁の形は楕円,大きさは小,花粉の有無は有,花柄の長さは極短である。果実の外観は心臓形,果頂部の形は凹,梗あの深さは浅,広さはやや狭,果実の大きさは極小(1.8g程度)である。果皮色は帯朱紅,着色は多,切った直後の果肉色はクリーム,果肉内の着色は無,核周囲の着色は微である。果肉の硬さは軟,果汁の多少は多,甘味及び酸味は少である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は短楕円,大きさは小,核面の粗滑は滑である。開花期は極早,成熟期は満開から41~50日で,育成地において5月上中旬,結果性(結果量)は少,生理落果の多少は多,裂果性は極少,果実の日持ちは不良である。栄養繁殖の難易は難である。 「芳香錦」と比較して,核面の粗滑が滑であること,栄養繁殖の難易が難であること等で,「コルト」と比較して葉の大きさが小さいこと,蜜腺の形が球であること,栄養繁殖の難易が難であること等で,「コブ」と比較して,葉形が卵であること,蜜腺の形が球であること,栄養繁殖の難易が難であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者の父が富士川の河川敷に自生していたさくらを持ち帰り自園に植栽していたもので,育成者が,開花期,成熟期が早いことから特性の調査,確認を行ってきたものである。 |
- あずまわせのページへのリンク