『報道発 ドキュメンタリ宣言』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:29 UTC 版)
「御殿場事件」の記事における「『報道発 ドキュメンタリ宣言』」の解説
2009年6月1日放送分「それでも僕らはやってない ―親と子の闘い3000日」では以下の問題点が取り上げられている。御殿場事件は2008年以前のテレビ朝日の報道番組で放送された際は、放送時間帯が日曜午後や平日朝などであったため知名度が低かったが、月曜日のゴールデンタイムのドキュメンタリ宣言で放映されたことにより高視聴率を記録し、知名度が大幅に上昇した。これにより番組ホームページには2万件以上ものアクセスが殺到、その反響で6月29日に急遽続報を放送することとなった。 降雨に関する矛盾点 天候を記録していた近隣の店舗や施設の記録(犯行があったとされる公園管理事務所や花屋などはいずれも「雨」と記録)との矛盾が指摘されている。 裁判の証拠として採用された雨量記録のうち、0mmと記録された2か所の雨量記録のうち1か所は警察の記録間違いである可能性が専門家により指摘されている。 上記専門家は降雨データから判断すれば、現場で雨が降っていなかったということはあり得ないとコメントしている。 犯行時刻における少女の着衣が警察により証拠として保全されていないことが問題点として指摘されている。9月16日時点で押収していれば9月9日の降雨に関する痕跡が残っている可能性があった。 現場の状況に関する矛盾点 被告人らによる16日犯行とされる捜査初期の全員の供述書では、犯行場所の公園内東屋には進入禁止ロープが張られており、横の芝生上で犯行が行われたとされている。しかし、9日犯行とされた控訴審においては、東屋のロープは9日には設置されていなかったことが御殿場市・工事業者により確認されており、供述調書と訴因に矛盾があり、また、所轄署の取調官らによる自白の誘導を疑っている。 その他の問題点 事件発生日が9月16日から9月9日に変更されたが、調書などの資料は16日のものが使用されている。 少年らのうち1人が知人の暴力団関係者に「自分達が紹介しろと命令して公園に連れて来させた女をやってしまったことがあるが、すぐ喋る奴だから、警察に自分達のことを言ってしまうのではないか心配だ。自分達みんなでしてしまったので、捕まるかもしれなくて非常に心配だ」「最後まではやっていない」などと相談していたという(ただし、相談を受けたと裁判にて検察側証人として証言した暴力団関係者は、証言が別の事件で服役中に行われ、服役後は弁護側証人として検察側証人時の証言内容を否定する証言している。)。
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