『マルセイユ上陸』とは? わかりやすく解説

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『マルセイユ上陸』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:04 UTC 版)

マリー・ド・メディシスの生涯」の記事における「『マルセイユ上陸』」の解説

フィレンツェ代理結婚式挙げたマリー船旅フランス向かい1600年11月3日マルセイユ上陸したルーベンスはこの作品でも、ありふれた事物極めて荘厳な事物として描き出している。実際にマリーマルセイユ上陸したときにはタラップ上向きで、マリータラップ上って行ったが、ルーベンス斜め下向きタラップ表現しマリーはそのタラップ降りて行く様子描かれている。マリーに従っているのはマリー叔母トスカーナ大公妃クリスティーナマリーの姉マントヴァ公エレオノーラで、兜と黄金フルール・ド・リス刺しゅうされたマントを身に着け擬人化されフランス王国が、両手広げてマリー迎え入れている。両隣を姉と叔母付き添われマリー頭上では、天使が2本のトランペットこの上なく優雅な音色奏でマリー到着を全フランス国民知らしめている。画面下部には、未来フランス王妃マルセイユまでの長い船旅守護し無事な航海見守り続けた海の神ネプトゥヌスネレイストリトン海面から身を乗りだしている。画面左上のアーチ状の構築物にはメディチ家紋章描かれ、その下にはレガリア携えたマルタ騎士団員が立っている。ルーベンスはこの作品天界俗界、そして史実寓意音律豊かに描き上げて鑑賞者に供している。ロヒール・アーヴェルマイテは『マルセイユ上陸』について、興味深い考察残した。 彼(ルーベンス)は、彼女(マリー)の周り極めて豪奢な付属物飾り立てている。どの作品でも彼女は背景一部押し込められ見えるほどだ。たとえば『マルセイユ上陸』でもっとも鑑賞者の目を引くのは官能的なネレイスたちであり、両手広げたフランス王国迎えられているマリーはほとんど目立ってはいない。

※この「『マルセイユ上陸』」の解説は、「マリー・ド・メディシスの生涯」の解説の一部です。
「『マルセイユ上陸』」を含む「マリー・ド・メディシスの生涯」の記事については、「マリー・ド・メディシスの生涯」の概要を参照ください。

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