『マレフィセント』における設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 16:29 UTC 版)
「マレフィセント」の記事における「『マレフィセント』における設定」の解説
マレフィセントは妖精の国ムーアに翼を持った妖精の少女として生まれた。ある日彼女は妖精の国に入り込んだ人間の少年・ステファンと出会い恋に落ち、ステファンはマレフィセントの16歳の誕生日に真実の愛のキスを捧げた。しかしステファンの父親にして人間の国の王であるヘンリーが「マレフィセントを討った者に娘の王女を与え次代の王とする」と発表すると、ステファンはマレフィセントを裏切り彼女が寝ている隙をついて彼女の武器である翼を奪ってしまう(良心が咎めたか、命までは奪えなかった)。 大切な翼を奪われて復讐に燃えるマレフィセントは人間に捕らわれていたカラスのディアヴァルを人間に変身させ、忠実な部下として支配下においた。やがてディアヴァルの報告でステファンが王になり王妃との間に王女のオーロラが生まれたことを知ると、彼女はオーロラの洗礼式に乗り込み「16歳の誕生日の日没までに糸車に指を刺され永遠の眠りにつく」という呪いをかける。許しを請うステファンに対し、マレフィセントは彼の行動を痛烈に皮肉る形で「真実の愛のキスによって呪いが解かれる」と告げてその場を去った。 呪いを恐れたステファンは国中の糸車を片っ端から集めて燃やし、さらにオーロラを3人の妖精に丸投げ同然で任せていた。しかし妖精たちは人間の子育てが全くできず、「これでは(呪いが効果を発揮する前に)死んでしまう」と見ていられなくなったマレフィセントはディアヴァルとともに魔法で乳を与え成長を見守り続ける。やがてオーロラは成長し、マレフィセントを「フェアリーゴッドマザー」(妖精の代母)と呼んで心から慕うようになる。またマレフィセントもオーロラをたびたび妖精の国へと連れて行くようになり、森の妖精たちとともに遊ぶ楽しい日々を過ごさせた。彼女は自分がオーロラを呪ったことを強く後悔し、解除しようとしたがどうしても不可能だった。 そんなある日、オーロラは心酔するマレフィセントが自分に呪いをかけていたという真実を知ってしまう。そして呪いが現実となりオーロラが眠りにつくと、マレフィセントはオーロラに恋をしたフィリップのキスが彼女を救うと信じ彼を城へ運ぶ。しかし彼のキスが呪いを解けなかったことで激怒した妖精達とフィリップが口論している中、絶望したマレフィセントはオーロラの枕元で彼女への愛を語り、自分の命のある限り彼女を守ることを誓ってその額にキスをする。するとその真実の愛によってオーロラは目覚めた。 しかし時は既にマレフィセントを恨むあまり暴君と化したステファンによって戦いが始まっており、マレフィセントは多勢に無勢で追い詰められてしまう。その時オーロラが城内で閉じ込められているマレフィセントの翼を発見し解放すると翼はマレフィセントの背に戻り、力が戻った彼女は凄まじい神通力で反撃しステファンとの一騎打ちになる。決闘の末にステファンは城から転落して命を落としたがマレフィセントは間一髪で生き残り、暴君を討伐したマレフィセントは人間の国と妖精の国を統一して真の女王となった。
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