『シズレクのサガ』とは? わかりやすく解説

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『シズレクのサガ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 03:41 UTC 版)

ヴェルンド」の記事における「『シズレクのサガ』」の解説

ヴェルンドまた、ニーベルンゲン伝説ディートリヒ伝説など統合した散文作品『シズレクのサガ』にも登場する。彼が登場する部分は『ヴェレントの話』(Velents þáttr smiðs)と呼ばれている。 ヴェレント(ヴェルンド)は、ヴィルキヌス王(Vilkinus)と人魚の間に生まれた巨人、ヴァジ(Vaði)の息子であった。ヴァジはヴェレントが9歳になると、フンランド(Hunaland)の鍛冶師ミーメMímir)の下へ修行に出すが、兄弟子シグルズ暴力振るわれていると聞き、彼が12歳時に一度連れ戻した次に小人たちの下へ修行に出すが、ヴァジがヴェレントを引き取りに来る途中で事故死したことを聞き、ヴェレントは小人たち殺し鍛冶道具宝物一緒に船に乗り漂流する。 ヴェレントはユトランド王ニズング(ニーズズ)に保護される宮廷鍛冶師アミリアス(Amilias)と腕比べ賭け行い、これに勝利する。またその中で鍛冶道具盗んだ王の家来に生き写しの像を造り道具取り戻すことに成功する。 あるときヴェレントの手柄を横取りしようとした王のお気に入り家来殺してしまい、王に追放される復讐のため変装し宮廷に戻るが発覚し、脚の腱を切られ鍛冶小屋軟禁される。ヴェレントは小屋訪れた王の次男三男殺害し、その死体用いて作った宝物を王に贈った。また腕輪修理頼みに来た王女バドヒルド(ベズヴィルド)と同衾し、子を孕ませる。 ヴェレントは弟のエギルEgil)を宮廷に呼ぶ。エギルは弓の名手であり、王はエギル息子の頭に林檎乗せ、それを弓で射させるエギルはこれに成功するが、もし私が失敗していたらその場で王とその家来たちを射殺すつもりだった、と告白する。 ヴェレントは翼を作り上げ、塔から脱出しようとする。王はエギルにヴェレントを射させるが、手筈どおり矢はヴェレントが脇に下げていた血の入った袋に当たり、逃亡成功したその後ニズング王は早くして亡くなり彼の息子オトヴィン(Otvin)が後を継いだ。ヴェレントは彼と和解しユトランド戻ってバドヒルドと結婚し、のちに妻子と共に故郷シェラン島へと戻っていった。 また、このときヴェレントとバドヒルドの間に生まれた子が、のちにディートリヒ部下となるヴィズガである。ヴィズガは鍛冶師になることを拒み、旅に出ることを決意する。ヴェレントは息子のために防具一式鍛え、馬スケミング(Skemming)と剣ミームング(Mimung)を与えて送り出した

※この「『シズレクのサガ』」の解説は、「ヴェルンド」の解説の一部です。
「『シズレクのサガ』」を含む「ヴェルンド」の記事については、「ヴェルンド」の概要を参照ください。

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