『ケブレ・ネガストkebre-negast』の記述とは? わかりやすく解説

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『ケブレ・ネガストkebre-negast』の記述

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 06:31 UTC 版)

シバの女王」の記事における「『ケブレ・ネガストkebre-negast』の記述」の解説

エチオピア古代伝説記した『ケブレ・ネガストkebre-negast』(王たちの栄光)にはソロモン王シバの女王逸話が、エチオピアの国祖誕生伝説関係して記されている。『ケブレ・ネガスト』には「シバ」の単語出ないが、『新約聖書』の「南の国女王」とはエチオピア女王マケダであった紹介される陸路海路さかんに交易行っていた女王はあるとき、タームリーンという豪商からソロモンの噂を聞きエルサレム旅立つ。王との会見彼の聡明さ知った女王は、太陽崇拝捨てイスラエルの神に回心するのだった。6ヶ月滞在の後、女王帰国を望むようになると、彼女との間に子を欲した王は送別宴会一計講じ料理香辛料効いたものや酢を用いたものを多く出した。そして、女王一夜共にするよう誘うと、女王は「無理やり襲わないなら」という条件出し、王は「寝室の物を奪わない限り約束する誓った。やがて二人寝室で横になった夜半女王喉の渇き覚えて、思わず脇においてあった水差し飲んでしまう。そこを見計らった王は先の条件口実に、女王との間に一子をもうけることを果たした帰国して出産した女王息子の名をバイナ・レフケム(イブン・アルハキームのゲエズ語音訳賢者の子の意)と名付け、これが転訛してメネリク呼ばれるようになったと言われる。バイナ・レフケムは22歳になるとエルサレム向い父と対面する喜んだソロモン彼に王位継承求めるが、それが断られる国内貴顕集めエチオピアに第2のエルサレム建国計画を語る。バイナ・レフケムは新イスラエルの王に即位し祖父名を取ってダビデ命名され律法知識授けられた。しかし、新王に随行することになった最高神官の息子アザールヤースは突然の事態に不満を持ち密かに十戒納めた「聖櫃」偽装してエチオピア持っていってしまう。聖櫃は神の御座所でもあったため、この事件は神がエルサレムから離れてエチオピアへ移ることを意味したソロモンその後、神に見放されたことから知恵失い女色溺れついには偶像崇拝に陥りエルサレム衰退していったという。一方帰国した新王ダビデエチオピア首都・ダブラ・マケダ(マケダ山の意)に到着する女王から改め王位譲られ、これによりイスラエル王家血を引く新王朝誕生した

※この「『ケブレ・ネガストkebre-negast』の記述」の解説は、「シバの女王」の解説の一部です。
「『ケブレ・ネガストkebre-negast』の記述」を含む「シバの女王」の記事については、「シバの女王」の概要を参照ください。

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