『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』とは? わかりやすく解説

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『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:20 UTC 版)

加藤陽子」の記事における「『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』」の解説

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、栄光学園中学校・高等学校歴史研究部の生徒たち行った講義をまとめた書籍である。きっかけは、上記高校教科書執筆経験踏まえ中央公論発表した文章「私が書きたい理想教科書』」の内容を、編集者鈴木久仁子がぜひ実行するようにと説得したことにあった日清戦争から太平洋戦争までの日本戦争取り扱っており、「侵略・被侵略」という構図ではなく他国からの観点国際情勢社会への影響といった大きな視点から戦争論じる点に特徴がある。また、日本切腹中国介錯論述べた胡適や、太平洋戦争の前から戦争不可能だ主張した軍人水野広徳といった、一般にはあまり知られない人物紹介している。 沼野充義は、中高生向けだからといって叙述レベル下げことなく最新の研究成果用いつつ、読みやすく、かつ「歴史の流れ本当に決めるものは何か見抜こうとする姿勢」がある書籍となっていると評価している。同書は、2009年9月時点で7刷8部と売れ行き好調となっており、政治家片山虎之助も本書を読み歴史を「新鮮なもの」にしてくれる書物」だと述べている。また、同書第9回小林秀雄賞受賞している。 本書続編として『戦争まで』があり、同様の中高生向け講義をまとめたもので、太平洋戦争に至るまでの国際交渉扱っている。紀伊國屋じんぶん大賞受賞した歴史学者成田龍一は、指導者間の複雑な国際交渉巧みに叙述している点を高く評価している。他方で、成田は、加藤著作指導者レベル問題のみに焦点当てていることで、「国民」の問題等閑視しており、結果として戦争教育平和教育分断を招く恐れがある主張している。

※この「『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』」の解説は、「加藤陽子」の解説の一部です。
「『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』」を含む「加藤陽子」の記事については、「加藤陽子」の概要を参照ください。

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