「shadowgraph」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:41 UTC 版)
「shadowgraph」の記事における「「shadowgraph」」の解説
『ブギーポップは笑わない』は原作シリーズ第1作の刊行から20年目の2018年にテレビアニメ化が決定した(19年ぶり2度目)。原作は各エピソードが複雑に絡み、ストーリーとともに物語の全体像が見えてくる、ミステリアスかつホラーな作品。表題曲はそんな作品世界の持つ不穏さや不気味さを感じさせる楽曲となっており、YouTubeで先行公開されたミュージックビデオは発売されるまでの間に再生数100万回突破を達成した。歌詞のテーマは「シュルレアリスム」。Tom-H@ckによるとMYTH & ROIDが起用された際に、アニメの制作サイドから楽曲について「原作を読んだうえで世界観を表現できるオープニング」以外の要望は特になかったという。Tom-H@ckはインタヴューで原作のつかみどころのなさを表現したかったと語っており、hotaruの歌詞も答えの出ない問いかけを続ける、哲学性をはらんだものとなっている。ボーカルのKIHOWは感情を抑えて歌うことや、希望が見えない中で何かを探し続ける人の不安や迷いを表現することを心掛けたと語っている。サウンドは打ち込みが中心となっており、全編にチェロのソロを入れることで打ち込みと生の演奏の融合を図りつつ、ストリングスの存在感で聴き手を引きつけようと試みている。具体的にはチェロの録音が難しいことから、曲の中にチェロが生きる隙間を作りつつ、チェロの太い音を録音している。これには音数の少なさが一役買っており、またハイハットを一切加えないことで低音を響かせている。 ミュージックビデオ、ジャケットともにテーマは「神秘的」と「恐怖」。ミュージックビデオは自分自身を探す「顔」のない主人公が次第に壊れていくというサイコスリラー的な映像となっている。2019年1月11日にYouTubeで公開され、半年後の7月11日にフルバージョンが公開されている。 MYTH&ROIDの公式サイトで和訳歌詞が公開されている。
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