「清里フィールドバレエ」と「ポールラッシュドリームプロジェクト」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/02 18:55 UTC 版)
「バレエ シャンブルウエスト」の記事における「「清里フィールドバレエ」と「ポールラッシュドリームプロジェクト」」の解説
バレエ シャンブルウエスト(当時はユースバレエ・シャンブルウエスト)は、1990年夏に山梨県北巨摩郡高根町清里(現:北杜市)のリゾート施設「萌木の村」との共催で「清里フィールドバレエ」(『ジゼル』全幕、2回公演)を初開催した。川口によると、当初は地元の人々はバレエに興味がなかったというが、次第に応援してくれるようになった。 野外公演という特殊状況での試行錯誤もあった。野外舞台は、雨が降らなくとも夜露で濡れて滑りやすくなるため、当初は休憩のたびにスタッフが床を拭いたり大きな扇風機で風を起こしたりしていたが、舞台の濡れを防ぐことはできなかった。その後床を暖めることを発案し、舞台の下にボイラーを3機入れて炊くようにした結果、踊るのが楽になった。舞台の下へのボイラーの導入は、出番待ちのダンサーの脚を冷やさずに済むという良い結果ももたらしている。 1990年の第1回公演は2回の公演で350人の動員だったというが、その後回を重ねて10日間以上の公演期間となり、2004年の第15回公演では11,517人の観客動員を記録した。「清里フィールドバレエ」の上演は、夏季における清里での一大イベントとなり、萌木の村では直営宿泊施設及び近隣の宿泊施設と契約して、バレエの観客向けに送迎など様々な便宜を図っている。北杜市は「清里フィールドバレエ実行委員会」が挙げた実績に対して、「市民栄誉賞」第2号を贈った。 萌木の村は、社長船木上次の発案により、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地を対象として「”清里フィールドバレエ”心の震災復興プロジェクトフィールドバレエ巡回公演」(ポールラッシュドリームプロジェクト)を同年5月から合計20回行った この公演にはバレエ シャンブルウエストのソリストたち4-5名が踊り手として参加し、世界最大級といわれるオルゴール「ポール・ラッシュ」が音楽を担当、仮設舞台の設営は「清里フィールドバレエ」でも舞台を手がける清里の大工たちが担当した。この公演は次年度以降も継続し、2013年は9月9日から9月19日の日程で岩手県久慈市、宮城県石巻市、福島県いわき市などを巡回している。
※この「「清里フィールドバレエ」と「ポールラッシュドリームプロジェクト」」の解説は、「バレエ シャンブルウエスト」の解説の一部です。
「「清里フィールドバレエ」と「ポールラッシュドリームプロジェクト」」を含む「バレエ シャンブルウエスト」の記事については、「バレエ シャンブルウエスト」の概要を参照ください。
- 「清里フィールドバレエ」と「ポールラッシュドリームプロジェクト」のページへのリンク