「家政婦の献身」編(3巻)
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「不能犯 (漫画)」の記事における「「家政婦の献身」編(3巻)」の解説
浅尾 玲子(あさお れいこ) 資産家 大河内家に派遣された家政婦。当初は欲がなく「愛情込めてお世話した人が喜んでくれるならそれだけで満足」と述べる程、献身的且つ誠実で実直な性格の持ち主であったが、ある日現れた宇相吹から、大河内からの個人的な謝礼として破格の札束を手渡されながら、マインドコントロールをかけられ、以後、毎日手渡される謝礼に欲に目が眩み、次第により多くの謝礼を欲して、とうとう肉体的なサービスまでも用いるなど、より多額の謝礼を得る為に、なりふり構わない行動に走り始めてしまう。 しかし、身体まで捧げた自身のサービスに対して謝礼が500円しか渡されなかった事に激昂し、大河内邸に乗り込んで、彼を絞殺してしまうも、我に返った直後、現れた宇相吹からこれまで手渡されていた謝礼が新聞紙の切れ端を幻覚で札束に見せられていただけであった事や、「大河内さんから殺しの依頼を受けていた」事を聞かされ、全ては自身に遺産を相続させるのを阻止する為に大河内の娘である敏子が仕向けた事と思い、金に目がくらんだばかりに取り返しのつかない事をしてしまったと絶望。その後は自宅アパートで首吊り自殺を遂げてしまう。 大河内 巌(おおこうち いわお) 浅尾の派遣先の大豪邸に住む資産家。高齢と病気によって意思疎通が困難であり、浅尾の介助を受けながら生活していたが、ある日を境に宇相吹を通して彼女に多額の謝礼を渡すようになる。その後、金の亡者と成り果てた彼女の暴走によって、絞殺されたかに思われたが、実は浅尾に仕掛けたマインドコントロールで、浅尾が殺害したのは娘の敏子であった。 この話における宇相吹の依頼人で、本当は意思疎通ばかりか会話も流暢にできる。一連の出来事は全て彼が自分の遺産を相続させるに相応しい人間であるか見極める為の『テスト』であり、自身は浅尾が素直に謝礼(と思い込んでいた紙くず)を返してきていたら、本当に遺産を相続させるつもりでいた。彼曰く、まだまだ『テスト』を受けさせたい血縁者が沢山いるとのことで、その後も宇相吹に協力を求めながらもそれを楽しんでいるかのように狂笑していたが、その後の動向は不明。 (他の依頼者達と趣旨が異なるものの)宇相吹の依頼者の中で、最終的に自身の思惑通りに事を運ぶ事のできた数少ない人物。 大河内 敏子(おおこうち としこ) 大河内の娘。金遣いが荒く、傲慢な性格で、耄碌した(風に装った)父親や家政婦の浅尾の事を雑に扱っていた。そのため、父親からは端から見限られており、浅尾のテストの為の実験台にされる形で、最終的に金銭欲に溺れた彼女の手で絞殺される(浅尾は巌を殺害しているものと錯覚していた)。
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