「リーガ、ゲッツ!」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 01:19 UTC 版)
「放映権 (サッカー)」の記事における「「リーガ、ゲッツ!」」の解説
2003年8月、WOWOWがリーガ・エスパニョーラ(以下リーガ)の放映権を獲得した際、岩佐徹(当時WOWOWアナウンサー)が自らのWebサイトに掲載したコラムのタイトル。 同年春、WOWOWが長年放送してきたUEFAチャンピオンズ・リーグの衛星放映権を喪失、翌シーズンからスカパー・J SKY SPORTS(現在のJ SPORTS)に移行することが決まっており、岩佐は代替プログラムとしてWOWOW経営陣にリーガの放映権獲得を進言していたこともあって、獲得の報を聞いた喜びを率直に表したものである。 ところが、リーガファンの多くは充実した放送態勢(各節最低4試合中継(うち2試合以上生中継))やリーガに精通した実況・解説陣(倉敷保雄・金子達仁・幸谷秀巳・原博実など)を抱えるJ SKY SPORTSを支持する声が多く、WOWOWの放映権獲得には否定的な反応を示しており、第2節までの放送日程は第1節が2試合、第2節が1試合、しかも全て録画放送であることが発表された上に、このコラムがWOWOWのWebサイトにも掲載されたためリーガファンの怒りを買い、Webサイトの掲示板には抗議の書き込みが殺到。当該コラムを削除の上、一時掲示板を閉鎖する羽目になった。 放送開始後も、各節2-3試合(2年目以降は3-4試合)は確保されたものの、WOWOWの硬直化した番組編成(例えば、J SKY SPORTSでは、試合が行われる週末の深夜は「ウィークエンド・セレクション」として放送枠を開けてあったため、急なキックオフ時間変更にも対応できたが、WOWOWはあらかじめ放送枠が固定されており、放送時間変更はほとんど行われなかった)による生中継やリピート放送の少なさ(レアル・マドリード対FCバルセロナ(バルサ)の「エル・クラシコ」ですら録画放送となったケースが何度かあった)などにより不満の声が続出。スポーツ以外の一般メディアでも取り上げられるほどであった。 特に、バルセロニスタ(バルササポーター)からは、放映権獲得当時「ギャラクティコ」(銀河系軍団)と呼ばれたレアル・マドリード優先の放送体制(バルサの試合が生中継あるいは試合直後にディレイ放送できる時間帯にもかかわらず、前日に行われたレアル・マドリードの録画中継をその時間帯に放送したこともたびたびあった)に対する批判が強く、バルサの日本人スタッフが「バルサTV」(バルサのオフィシャルTVプログラム)の日本上陸の際にリサーチを行ったところ、(WOWOWによる)現状の放送体制には満足しておらず、倉敷保雄の実況によるバルサの試合が見たいという要望が多かったという。なお、「バルサTV」は2005年7月よりJ SPORTSで放送開始、2008年10月より同番組終了の2011年6月までリーガ・エスパニョーラのバルサ戦を放送していた。 その後、2011年にWOWOWはハイビジョン3チャンネル体制に移行したことによって、毎節4-5試合放送、ほとんどの中継カードが生中継されるようになった。
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