「ポアロ」シリーズの登場人物
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「エルキュール・ポアロ」の記事における「「ポアロ」シリーズの登場人物」の解説
アーサー・ヘイスティングズ 初期の事件における相棒。作品におけるワトスン役。詳細はアーサー・ヘイスティングズを参照。 ジャップ主任警部 ロンドン警視庁の主任警部。詳細はジェームス・ハロルド・ジャップを参照。 ベルギー警察時代のポアロと一緒に捜査したことがある(1904年のアバークロンビー偽造事件や、「アルタラ男爵」の事件)。真実に迫るという点でポアロは彼に不満を感じているが、警察官としての手腕については評価している。ジャップの方は、数々の事件を手伝ってもらっているためにポアロには好意的である。 ミス・レモン ポアロの秘書。神経質で機械的な女性だが、秘書としては有能。姉がいる(『ヒッコリー・ロードの殺人』)。他のポアロシリーズでは『死者のあやまち』『第三の女』などに登場する。 初登場はシリーズ外の『パーカー・パイン登場』で、パインの秘書を務めている。 ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人 帝政ロシア時代に貴族だった女性で、堂々とした振る舞いにポアロから「非凡な女性」と評価されている。彼女自身もポアロに対して数少ない恐ろしい男という旨のことを述べている。 初登場は『教会で死んだ男』に収録の短編「二重の手がかり」。その後『ビッグ4』に「ビッグ4」の手先として登場する。『ヘラクレスの冒険』ではロンドン市内で「地獄」というナイトクラブを経営している。 アリアドニ・オリヴァ フィンランド人探偵のシリーズで有名な女性推理作家。アリアドニもまたギリシャ神話の登場人物の名前である。クリスティ自身がモデルとされる。『ひらいたトランプ』『マギンティ夫人は死んだ』『死者のあやまち』など、推理小説家という観点でポアロに意見を述べる。 初登場は『パーカー・パイン登場』に収録の短編「退屈している軍人の事件」。ノンシリーズの長編『蒼ざめた馬』にも登場する。 レイス大佐 ポアロの知人の英国特務機関員。『ひらいたトランプ』『ナイルに死す』などに登場。 初登場はノンシリーズ作品『茶色の服の男』。ノンシリーズ作品『忘られぬ死』では自ら探偵役も担当する。 スペンス警視 キルチェスター警察の警視。『マギンティ夫人は死んだ』『ハロウィーン・パーティ』『象は忘れない』に登場。疑惑に対しては自身が手がけた事件であっても断固たる態度で臨む、正直で感覚の鋭い警察官。ポアロとは以前に別の事件で知り合った。引退後もポアロに協力する。 なお、『満潮に乗って』に登場するオーストシャー警察のスペンス警視は別人とされている。 ゴビィ 世界中に情報網を持つ探偵。ポアロの依頼を受けることもある(『青列車の秘密』『葬儀を終えて』など)。決して、人の目を見て話さない。
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