「コーラ・デ・ガジョ」説とは? わかりやすく解説

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「コーラ・デ・ガジョ(木の名前)」説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 02:50 UTC 版)

カクテル」の記事における「「コーラ・デ・ガジョ(木の名前)」説」の解説

国際バーテンダー協会が、カクテルの語源として採用している説。 メキシコユカタン半島にあるカンペチェという港町イギリス船が入港したときのこと、船員達は町の居酒屋立ち寄り渇き癒していた。当時イギリス人たちが酒を飲むときには、ほぼストレートでしか飲んでいなかった。しかし、カンペチェでは「ブランデーもしくはラム砂糖などをミックスした飲み物ドラック・drac)」が流行していた。この飲み物は、酒をストレートで飲む習慣しかなかったイギリス人興味を引くのだったドラックは、厚手グラス材料入れスティックスプーン攪拌して作られるものであったが、金属製スティックを使うと不快な臭いがドラックに移ると嫌われていたため、木製スティックを使うことが多かった。ある店の少年もそうであった。 あるとき、船員少年に「それはなんだ?」とたずねた船員は「その飲み物の名(ドラック)」をたずねたのであるが、少年攪拌使用したスティックのことをたずねられたと思い、「これはコーラ・デ・ガジョ(cola de gallo スペイン語で「雄鶏尻尾」の意)です」と答えたその道具の形が雄鶏尻尾似ていたからである。ともあれ船員はその飲み物を「コーラ・デ・ガジョ」を英語に訳した「テール・オブ・コック」と言う名で呼ぶようになった。このエピソードカンペチェ入港する船員たちに広まり次第他の地域酒場でもこの名を使用するようになっていく。そのうちに、「テール・オブ・コック」を1語とした「カクテル」という語句生まれ、それがミクスト・ドリンク全般を指すようになっていった。 この説を最初に提唱したのはハリー・クラドックである。1936年1月発行されたイギリスバーテンダー協会United Kingdom Bartender's Guild、U.K.B.G.)の機関誌『ザ・バーテンダー(The Bartender)』に、「ルーカス・デ・パラシオという人物から聞いた話」として掲載された。後に、イギリスバーテンダー協会監修したカクテルブック『UKBG インターナショナル・ガイド・トゥ・ドリンクス(U.K.B.G. International Guide to Drinks)』に掲載1967年発行された『ザ・バーテンダー』でも再掲されている。 日本でも1967年の『ザ・バーテンダー』再掲を期として、1969年10月発行され全日本バーテンダー協会All Nippon Bartenders Association)の機関誌によって、この説が紹介されている。

※この「「コーラ・デ・ガジョ(木の名前)」説」の解説は、「カクテル」の解説の一部です。
「「コーラ・デ・ガジョ(木の名前)」説」を含む「カクテル」の記事については、「カクテル」の概要を参照ください。

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