《賃借人》の正しい読み方
「賃借人」の正しい読み方
「賃借人」の正確な読み方は、「ちんしゃくにん」である。主に不動産業界で使用される言葉だが、一般の人が賃借人になることは珍しくない。そのため、一般的に馴染みのある言葉ではある。反対の意味を持つ「貸借人(たいしゃくにん)」と漢字の表記が似ているため、読みを混同してしまう恐れがあるが、あくまでも「賃借人」の読み方は「ちんしゃくにん」だ。そして、「人」の部分の読みを変えた「ちんしゃくじん」という読み方はない。「賃借人」の意味解説
「賃借人」とは、何らかのものや不動産を借りる人という意味の言葉である。言葉としては、ものを借りる人も対象に含まれるが、住宅や土地などの賃貸契約を結ぶ人を指すことが多い。賃貸物件を借りる人ということで、賃借人というイメージを持っている人も少なくない。そして、契約書の文面や法的なやり取りをする時など、公的な場では、不動産を借りている人は、賃借人と呼ばれたり書かれたりする。なぜ「ちんしゃくにん」と読むのか・理由
「賃借人」を「ちんしゃくにん」と読むのは、熟語のルールに従って、音読みで統一しているからである。そして、「賃」と「借」にはそれぞれ「ちん」と「しゃく」以外の音読みはない。また、「人」は、何らかの動作をする人を指す場合、「にん」と読む。したがって、借りるという動作をする人を示した「賃借人」の読みは、「ちんしゃくにん」となる。「賃借人」の類語・用例・例文
「賃借人」は、不動産や住居を借りている人、または法的に賃借人となっている人を指すために使用する。例文にすると、「将来的に長く契約を継続させるつもりなので、賃借人の名義を変更する」「賃借人とのトラブルが起こったため、弁護士を交えて話し合いを進める」「未成年が賃貸の契約をするためには、親が賃借人にならなければならない」といった形だ。「賃借人」の類語としては、「借主(かりぬし)」が挙げられる。ものや不動産を借りている人という意味の言葉であり、賃借人の同義とみなされることが多い。ただ、賃借人が住居や不動産を借りる場合にはお金のやり取りが必須であるが、借主は無償で借りる人も対象に含まれるという違いがある。また、英語を元にした「テナント」という類語もあり、日本でも広く使用されている。基本的には賃借人と同じ意味を持っている言葉だが、カタカナでテナントと表現した場合、事務所や店舗の一角など、事業用として不動産を借りる賃借人に限定されるのが一般的だ。
「賃借人」の英語用例・例文
「賃借人」を英語で表現する場合には、「tenant」を使用する。日本でもテナントという言葉で使用されているが、英語だと全般的な賃借人を指すことができる。例文にすると、「Legally he is the tenant.(法的には彼が賃借人となっている)」「I need to contact the tenant to renew the contract.(契約更新のために賃借人と連絡を取る必要がある)」といった形だ。また、法的なやり取りをするようなかしこまった場面では、「lessee」という堅い表現の単語を使用することも可能だ。- 《賃借人》の正しい読み方のページへのリンク