うつつ

デジタル大辞泉

うつ・つ【^▽打^▽棄つ】

読み方：うつつ

［動タ下二］《「う（打）ちう（棄）つ」の音変化》見捨てる。打ち捨てる。

「霊(たま)ぢはふ神も我をば—・てこそしゑや命の惜しけくも無し」〈万・二六六一〉

うつつ【^▽現】

読み方：うつつ

１ この世に現に存在しているもの。現実。夢・虚構などに対していう。「夢か—か幻か」

２ 意識の正常な状態。正気。「—に返る」

３ 《「夢うつつ」「夢かうつつか」などの形で用いられるところから誤って》夢とも現実ともはっきりしない状態。夢見心地。夢心地。

「昨今の—は事実かも知れないと思った」〈漱石・草枕〉

４ 現実に生きている状態。現存。死に対していう。

「—の人々の中に忍ぶることだに、隠れある世の中かは」〈源・手習〉

短編小説作品名辞典

うつつ

作者トメ

収載図書箱夢の話集
出版社日本図書刊行会
刊行年月1999.3

うつつ

作者各務麗至

収載図書ぼろおん
出版社鳥影社
刊行年月2007.8

ウィキペディア

うつつ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/07/04 10:05 UTC 版)

『うつつ UTUTU』は、2002年6月1日に公開された日本映画。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

うつつ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 01:32 UTC 版)

名詞

うつつ【現】

1. 目が覚めている状態。夢でも幻でも無い本当にある事物。現実。
2. 正常な心の状態。正気。
   • うつつをぬかす
3. 夢見心地（「夢現つ（ゆめうつつ）」の形で使われることから誤って用いられている）
4. 生きている状態。

翻訳

現実

• 英語: reality ^(en)
• 中国語: 現實 ^(zh)

正気

• 英語: consciousness ^(en)

動詞

うつつ【打棄つ】

1. 打ち棄てる。

打棄-つ 動詞活用表（日本語の活用）

タ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
打棄	て	て	つ	つる	つれ	てよ

名詞

うつつ

1. 現実。
2. 正気。

Weblio日本語例文用例辞書

「 うつつ」の例文・使い方・用例・文例

• 夢うつつでテレビを見ていた。
• 私はトーストとコーヒーと卵一個というつつましい朝食をとった。
• 夢うつつの境.
• 夢うつつにいる[暮らす, うろつく].
• あいつは就職もしないで親の金でギャンブルにうつつを抜かしている. 野放図にもほどがある.
• 賭け事にうつつをぬかして商売に身が入らない.
• 夢うつつに「火事だ」という声を聞いた.
• 遊びに現｛うつつ｝を抜かす
• 夢か現｛うつつ｝か
• 起きてもまだ夢うつつでぼんやりとしていること