赤羽駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 01:04 UTC 版)
駅構造
島式ホーム4面8線を有する高架駅である[2]。改札は北改札口と南改札口の2か所で、それぞれ西側と東側に出口がある自由通路形式となっている。一番西側の埼京線ホーム(7・8番線)の直上を東北新幹線が通過している。
以前は地上駅で、京浜東北線は盛土上にホームが設置され、東北線と赤羽線は地平ホームの橋上駅舎などとなっていた。その後、東北新幹線の上野駅への延伸工事に伴う地下通路の新設、1983年の赤羽線ホーム(当時は5番線、現在の7番線)の高架移設などにより当駅は内部構造が入り組んでしまい、高架ホームを地下の乗り換え通路を介して階段で行き来する構造であるにもかかわらずエスカレーターなども設置されていなかった。本来は一斉に完全高架化を行うべき所を東北新幹線建設を優先し、残りの高架化が遅れたことが原因である。このような構造上の問題もあり、京浜東北線と埼京線の乗り換えなどに非常に時間が掛かっていた。また、東北線・高崎線の当時の池袋駅発着列車の経路である東北貨物線は、当駅前後が単線で、上り・下り列車とも同一ホームの発着となっていた。1990年から約8年かけて駅や付近の線路の高架化工事および立体交差化工事を施工して完全高架化された後、各線相互の乗り換えは容易になった。当駅は山手線の東西各方面への列車が合流する分岐駅であり、ホーム間移動する乗客が多い。
赤羽営業統括センター所在駅である直営駅。埼京線十条駅 - 浮間舟渡駅および京浜東北線東十条駅が当センターの統括範囲である[17]。
京浜東北線はラッシュ時の一部に当駅発着の設定があり、埼京線もラッシュ時や昼間の一部に当駅発着の設定があるほか、早朝と深夜には「赤羽線」区間にあたる池袋駅 - 当駅間のみの運転がある。このため、両線とも大宮寄りに引き上げ線がある。
各ホームの乗車位置には3つの四角形が設置されており、真ん中に北区のシンボルマークが配されている。
当駅から大宮駅へ向かう列車が数多く発着するため、駅の階段付近には各路線の所要時間が掲示されている。実際、全ての偶数番線から発車する電車は大宮方面へ続いている。
2019年11月30日に埼京線が相鉄線と相互直通運転を開始したことで、全ての奇数番線から発着する電車に神奈川県への乗り入れが設定された[注釈 2]。
湘南新宿ラインが浦和駅に停車する前は、各ホームの駅名表示板の隣の駅名は全て異なっていた。また、当駅 - 浦和駅間の距離は11.0kmで、宇都宮線では最長の区間である。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 京浜東北線 | 南行 | 上野・東京・横浜・磯子方面 |
2 | 北行 | 川口・浦和・大宮方面 | |
3 | 上野東京ライン (宇都宮線・高崎線) |
上り | 上野・東京・品川・横浜・小田原・熱海方面 |
4 | 宇都宮線(東北線)・高崎線 | 下り | 浦和・大宮・宇都宮・高崎方面 |
5 | 湘南新宿ライン | 南行 | 新宿・横浜・大船・小田原・逗子方面 |
6 | 北行 | 大宮・宇都宮・高崎方面 | |
7 | 埼京線 | 南行 | 池袋・新宿・大崎・りんかい線・相鉄線方面 |
上り | |||
8 | 北行 | 武蔵浦和・大宮・川越方面 | |
下り |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- なお2013年3月16日に浦和駅に湘南新宿ライン列車が停車するようになって以降も、以前の名残で4番線への案内板にのみ「浦和・大宮・宇都宮・高崎方面」と表記される状態が続いている。
-
北改札口(2022年12月)
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南改札口(2022年12月)
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1・2番線ホーム(2022年9月)
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3・4番線ホーム(2022年9月)
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5・6番線ホーム(2022年9月)
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7・8番線ホーム(2022年9月)
発車メロディ
1・3番線ではテイチク、2・4・7・8番線では日本電音制作の発車メロディを使用している。
5・6番線では2018年11月16日から、当地出身のエレファントカシマシの楽曲を使用している。曲は5番線が「俺たちの明日」、6番線が「今宵の月のように」である[報道 5]。メロディはスイッチの制作で、編曲は福嶋尚哉が手掛けた[18]。
1 | Mellow time | |
---|---|---|
2 | 春(強調トレモロ) | |
3 | すすきの高原 | |
4 | 高原 | |
5 | 俺たちの明日 | |
6 | 今宵の月のように | |
7 | 高原 | |
8 | せせらぎ |
設備
2007年2月には、改札口・駅コンコース内にフルカラーLED式発車標が設置された。
駅舎は岩淵水門(通称・青水門)をイメージして造られている。
南側の改札内コンコースには、吉野家とJR東日本の外食グループ会社であるジェイアール東日本フードビジネス (JEFB) との業務提携によるJR駅構内2号店「駅の牛丼 吉野家 JEFB(ジェフビー)」があったが、2012年8月末で閉店した。
北側の改札内コンコースは、リニューアル工事が完了し、拡大し、後述のエキュート赤羽が開業した。
エキュート赤羽
北改札内に2011年3月26日に開業したジェイアール東日本都市開発が開発・運営する改札内商業施設(他の多くのエキュートはJR東日本リテールネットが運営している)。同年9月23日に南改札寄りの増設エリアの整備が完了し、全面開業した。多数のスイーツ・デリ系ショップを中核とし、コンビニエンスストア「NEWDAYS」、カフェ「BECK'S COFFEE SHOP」、蕎麦店「そばいち」、書店「BOOK EXPRESS」などのほか、雑貨店・婦人衣料店などが出店している。出店店舗の一覧・詳細情報は公式サイト「ショップ一覧」を、営業時間は公式サイトトップページを参照。
2024年夏以降には、南口改札内に「エキュート赤羽みなみ」が新エリアとしてオープン予定である。[19]
ビーンズ赤羽
北改札の北側改札外からの高架下、途中東京都道460号中十条赤羽線ガード下を挟み、大宮方約350メートルにわたり設置されているショッピングセンターである。
飲食店や雑貨などの販売店をはじめ、ビバホームやスポーツオーソリティ、ユザワヤなどが出店している。駅ビルであるが、駐車場も備え、自家用車利用者も顧客として取り込んでいる(駅駐輪場も併設)。
元々は、北口改札前 - 都道460号ガード下までの間が「アルカード赤羽2」、ガード下から北側が「アルカード赤羽3 生活提案館」という名前であったが、2010年、南口改札外にあった「アルカード赤羽1」を「エキュート赤羽」の用地として転用するために閉鎖し、「1」が欠けた状態で残った北口改札外の「2」「3」が存在するという状態となっていたが、4年後の2014年11月13日「ビーンズ赤羽」として統合・リニューアルした[20]。ジェイアール東日本都市開発が開発・運営している。
記事本文
利用状況
- ^ 『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線』5号東京 p.19 , 50
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- ^ “東京の環状道路「環八」「環七」の下に環状地下鉄構想 そのメリットと課題は”. 乗りものニュース (2018年10月25日). 2020年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月19日閲覧。
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- ^ 「赤羽駅、南口ができあがる きょうから営業」『読売新聞』読売新聞東京本社、1968年12月27日、中央版、13面。
- ^ “着々すすむ赤羽線の輸送力増強 ホーム高架化近く完成 とりあえず一面一線で”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1983年2月5日)
- ^ 編集部「3月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』第38巻第6号(通巻第497号)、電気車研究会、1988年6月1日、110頁、ISSN 0040-4047。
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