SPYとは? わかりやすく解説

spy

別表記:スパイ

「spy」とは・「spy」の意味

「spy」は、英語の単語で、主に二つの意味を持つ。一つ目は「スパイ」を指す名詞であり、特定の組織国家秘密情報収集するために、他の組織国家潜入する人物を指す。二つ目は「こっそりと観察する」を意味する動詞で、他人行動状況秘密裏監視する行為を指す。この単語は、戦争政治スリラーなどの文脈頻繁に使用される

「spy」の発音・読み方

「spy」の発音は、国際音声記号IPA)で表記すると /spaɪ/ となる。カタカナ表記では「スパイ」と読む。日本人発音する際のカタカナ英語では「スパイ」となる。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「spy」の定義を英語で解説

「spy」は、英語で定義すると、"a person who secretly collects and reports information on the activities, movements, and plans of an enemy or competitor"(敵や競争相手活動動き計画についての情報秘密裏収集し報告する人)となる。また、動詞としては "to watch secretly usually for hostile purposes"(通常敵対的な目的秘密裏監視する)と定義される

「spy」の類語

「spy」の類語には、「agent」、「operative」、「intelligence officer」などがある。これらはすべて「スパイ」を意味するが、それぞれ微妙なニュアンス違いがある。「agent」は一般的なスパイ指し、「operative」は特定の作戦関与するスパイを指す。また、intelligence officer」は情報機関スパイを指す。

「spy」に関連する用語・表現

「spy」に関連する用語表現としては、「espionage」、「intelligence」、「surveillance」などがある。「espionage」はスパイ活動指し、「intelligence」は収集された情報を指す。「surveillance」は監視意味しスパイが行活動一つである。

「spy」の例文

1. He was arrested for being a spy.(彼はスパイであるとして逮捕された。)
2. She spied on her neighbors.(彼女は隣人をこっそり観察した。)
3. The government employs spies to gather information.(政府情報収集するためにスパイ雇用する。)
4. He was caught spying on the enemy's movements.(彼は敵の動きスパイしているところを捕まった。)
5. The spy infiltrated the organization.(スパイ組織潜入した。)
6. She was accused of spying for a foreign government.(彼女は外国政府のためにスパイをしていたと告発された。)
7. The spy was trained in various forms of combat.(スパイ様々な戦闘形態訓練受けた。)
8. He spied a figure in the distance.(彼は遠く人影見つけた。)
9. The spy was able to decode the secret message.(スパイ秘密のメッセージ解読することができた。)
10. They spied on their competitors to gain an advantage.(彼らは競争相手スパイして優位に立つための情報得た。)

スパイ【spy】

読み方:すぱい

[名](スル)相手や敵のようすをひそかに探ること。また、その人間諜(かんちょう)。密偵。「敵情を—する」「産業—」


【スパイ】(すぱい)

spy.

国家組織的に情報収集その分析(諜報)を行う機関。およびその構成員。
他者諜報工作防いで機密情報保守する職務防諜)も担当する

類義語に「諜報員」「情報機関員」「工作員」「密偵」「間諜」「軍事探偵」「エージェント」「第五列」など。
また、味方側人物については「ケースオフィサー」「協力者」とも呼ばれる

諜報機関そのもの合法であるか、少なくとも合法名目装って設立される
しかし、諜報機関のスパイはしばし違法な手段や、知っている罪に問われるような情報を扱う。
多くは「事実作成」をも職務含み殺人窃盗脅迫誘拐を行う事もある。

多く諜報機関は、実際に情報収集を行う人材を「現地調達」するか、現地出身者から選ぶ。
外国人」は国籍だけで警戒対象なり得るため、諜報機関正規構成員現地潜入する事は滅多にない
こうした諜報工作では賄賂脅迫蜜の罠詐欺囚人対する「秘密裏釈放」・任務完了後の暗殺などが多用される

合法戦闘員違って非合法的な存在であり、発覚して逮捕されれば捕虜ではなく犯罪者として扱われる
死刑廃止したであっても、スパイに対して極刑下せ例外を持つ国は少なくない
また、スパイ容疑暗殺主要動機でもあり、防諜のために秘密裏処刑を受ける人間少なくないとされる

外交特権とスパイ活動

公式な外交官同時にスパイである場合派遣元政府の同意なければ逮捕拘禁強制送還できない
このような事実発覚した場合国家当該人物に「ペルソナ・ノン・グラータ」を宣告し本国帰還させて後任派遣するよう要請するのみに留まる事が多い。

そもそも外交官は、他国情報収集して本国報告する事を国際的に認められ職業である。
当然、公共メディア専属スタッフ・他部署から情報集める事も日常職務含まれる
その情報にスパイの活動成果含まれるのは公然の秘密だが、これをもってスパイ容疑にかける事はない。

ただし、この慣習近代になってから成立したもの。
紛争時の外交交渉決裂した場合使節生きて帰れないのが歴史上通例であった
外交使節多く敵情視察する密偵兼ねていたためである。

世界の主な諜報機関

非軍事的スパイ

外交・軍事分野以外でも、こうした活動行われているという。
以下にその一例をあげる。


SPY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:23 UTC 版)

SPY, spy(スパイ)




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スパイ

(SPY から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/16 07:35 UTC 版)

スパイ: spy)は、政府や他の組織に雇われて、秘密裏にや競争相手の情報を得る人のこと。


注釈

  1. ^ 1999年に旧ソ連の暗号文書を解読した「ヴェノナ文書」の公開によって確定した。1994年から1945年までの間に、ホワイト自身について論じたものやホワイトがもたらした情報を伝える内容で解読されたKGB電文は15を存在している。それらによると、ホワイトは、スターリンに敵対するポーランド亡命政府とアメリカとの間をソ連がどのくらい離間できるのかについて助言を与えたり、 アメリカの民主党政権の政策決定者はアメリカ国内世論の反対にもかかわらずソ連によるラトビアエストニアリトアニアの併合を受け入れるので併合を強行しても大丈夫だとアドバイスしている。(バルト三国は実際にその後、ソ連軍の侵略と占領によって併合される。)また1945年5月に国際連合設立のために聞かれたサンフランシスコ会議でアメリカ合衆国代表団の上級アドバイザーを務めていたホワイトは会議で国連憲章について話し合いが行われている最中に密かにソ連の諜報官らと接触し、アメリカの交渉戦略に関する情報を提供していた。トルーマン大統領とステティニアス国務長官は何か何でもこの会議を成功させたがっているので、もしソ連が安全保障理事会での拒否権の獲得を強く主張すればアメリカはそれを認めるはずだ、とホワイトはソ連の諜報官に伝えていた。ホワイトは、ソ連に対してアメリカとイギリスをいかに出し抜くかについて戦術的なアドバイスをソ連に与えていた。KGBのオフィサーはホワイトにソ連の外交官が知りたがっているアメリカの交渉戦略をさまざまな争点から問う質問票まで携えて密会していた。ホワイトはKGBにアメリカの国益に反する機密に至るまで流していたスパイだったことが判明している。[25]

出典

  1. ^ a b c 防諜の生態 正兼菊太 1944年
  2. ^ ファミリーヒストリー「さだまさし~スパイだった祖父 大陸の奥地へ~」 - NHK
  3. ^ ボリス・エゴロフ (8月 20, 2022). “ソ連と米国は正体がバレたスパイをどう交換していたか?”. Russia Beyond 日本語版. 2023年8月24日閲覧。
  4. ^ 柳田大元『タリバン拘束日記』(2002年9月20日、西峰社)
  5. ^ 東京地方裁判所 昭和39年(刑わ)1038号 判決 大判例
  6. ^ 『フランコと大日本帝国』フロレンティーノ・ロダオ、深澤安博ほか訳、晶文社、2012
  7. ^ 金富億『北朝鮮の女スパイ』講談社文庫1997年ISBN 978-4062562300
  8. ^ a b 金富億『北朝鮮のスパイ戦略』講談社文庫、2002年ISBN 978-4062566797
  9. ^ 金賢姫『金賢姫 いま、女として』文春文庫1994年、上 ISBN 978-4167565015、下 ISBN 978-4167565022
  10. ^ 趙甲済『北朝鮮女秘密工作員の告白』徳間文庫1997年 ISBN 978-4198907884
  11. ^ a b 外務省『北朝鮮による日本人拉致問題』2006年7月。
  12. ^ [1] 日本にスパイ罪はない 「西新井事件」で工作員を逃した法の壁
  13. ^ 警察庁編『警察白書』平成15年。
  14. ^ 高世仁『拉致-北朝鮮の国家犯罪』講談社文庫、2002年ISBN 978-4062735520
  15. ^ 金富億『北朝鮮の女スパイ』講談社文庫、1997年ISBN 978-4062562300
  16. ^ 警察庁編『警察白書』平成9年。
  17. ^ 警察庁編『警察白書』平成13年。
  18. ^ 警察庁編『警察白書』平成15年。
  19. ^ 外務省『北朝鮮による日本人拉致問題』2006年7月。
  20. ^ 安明進『北朝鮮拉致工作員』徳間文庫2000年ISBN 978-4198912857
  21. ^ 女スパイ:韓国人将校らの暗殺命令受ける(上):(朝鮮日報2008年8月28日)
  22. ^ 女スパイ:義父キム・ドンスンとは何者か(朝鮮日報2008年8月29日)
  23. ^ a b c TBS闇の部隊「北送阻止隊」 (2009/9/26 放送)にて名前を公表してインタビューに答えている
  24. ^ 日本華裔大臣蓮舫家世揭秘 祖母是政商兩界女强人 中國新聞網 2010年06月07日
  25. ^ 『ヴェノナ』p209-210,ジョン・アール・ヘインズ&ハーヴェイ・クレア
  26. ^ 『「スイス諜報網」の日米終戦工作-ポツダム宣言はなぜ受けいれられたか』有馬哲夫(新潮社、2015年)
  27. ^ 『緒方竹虎とCIA アメリカ公文書が語る保守政治家の実像』吉田則昭(平凡社、2012年)
  28. ^ ティム・ワイナー「CIA秘録」文藝春秋
  29. ^ 角間隆 (1979). ドキュメント日商岩井. 徳間書店 
  30. ^ 川端治 (1963). 自民党 その表と裹. 新日本出版社 
  31. ^ 週刊新潮2006年2月16日
  32. ^ a b c 左派弱体化へ秘密資金 米CIA、保革両勢力に 共同通信2006年7月19日
  33. ^ 2,619 CIA Sources: The Crowley Files
  34. ^ つぶやき”が世界を変えていく
  35. ^ 内閣府・経済産業省参与の齋藤ウィリアム浩幸氏の問題続々、この状況で国家機密は本当に守られるのか 2017年12月15日 Yahooニュース
  36. ^ サイバーセキュリティ国際シンポジウム「Cyber3 Conference Tokyo 2017」の開催 2017年10月11日 慶応義塾大学ホームページ・ニュース。
  37. ^ 内閣参与・斎藤ウィリアム浩幸氏辞任の謎 華々しい経歴も一部訂正…関係者「専門家の間では全く知られていない」2017年12月27日 SankeiBiz。
  38. ^ メディア対する海外の諜報機関工作――ミトロヒン文書を読み解く – 京都大学 都市社会工学専攻 藤井研究室”. 2022年10月17日閲覧。
  39. ^ 昭和57年 警察白書”. www.npa.go.jp. 2022年10月17日閲覧。
  40. ^ 「私は北朝鮮の政治工作員です」「本当のことをお話しします」幹部工作員が心を開くまで ある取調官の機転【日向事件――ただ1人“完全自供”した北朝鮮幹部工作員 #4】(日テレNEWS)”. Yahoo!ニュース. 2022年10月17日閲覧。
  41. ^ [2] 青山学院大学
  42. ^ 対日有害活動 1(警察庁)”. www.npa.go.jp. 2022年10月17日閲覧。
  43. ^ 「 上海領事自殺で再び中国の嘘 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト”. yoshiko-sakurai.jp. 2022年10月17日閲覧。
  44. ^ 元公安警察官は見た 民主党議員を手玉に取って詐欺的ビジネス……中国一等書記官のあり得ない行状”. デイリー新潮. 2022年10月17日閲覧。
  45. ^ a b 永井良和『スパイ・爆撃・監視カメラ:人が人を信じないということ』<河出ブックス> 河出書房新社 2011年 ISBN 9784309624259 pp.79-82.


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