一眼レフカメラ
別名:一眼,一眼レフ,一眼レフレックス
【英】Single-Lens Reflex, SLR
一眼レフカメラとは、カメラのうち、単一のレンズ(一眼)を使用し、また、反射鏡(レフ)を利用してファインダーから像を確認できる構造を持ったカメラのことである。
一眼レフの「レフ」とは反射(reflex)の意味とされる。反射鏡を用いることで、一眼でありながら撮影するための像とファインダーから確認する像の両方を得ることが可能となっている。
コンパクトカメラなどのような、比較的簡易な構造のカメラでは、撮影用レンズとファインダーが別に設けられていることで、ファインダーで確認できる像と実際に撮影される像に微妙なずれが生じることがある。これに対して、一眼レフカメラでは、精確な像が撮影できる。なお、一眼レフカメラでの多くでは、レンズが交換可能となっており、望遠、広角、といった多様な効果の写真を撮影することも可能となっている。
デジタルカメラにおいて一眼レフカメラの構造を適用したカメラは、「デジタル一眼レフカメラ」と呼ばれる。特に「デジイチ」と略される場合も多い。デジタル一眼レフカメラ向けの共通規格の一種であるマイクロフォーサーズシステムにおいては、反射鏡を使用しない構造が採用されるため、「デジタル一眼カメラ」と呼ばれることがある。
参照リンク
OLYMPUS E-SYSTEM デジタル一眼レフカメラ入門 - (オリンパスイメージング)
一眼レフカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 15:54 UTC 版)
一眼レフカメラ(いちがんレフカメラ、英:Single-lens reflex camera 、SLR)とはスチルカメラの構造による分類のひとつで、撮影に使用するレンズと撮像面(フィルムもしくは固体撮像素子)の間に鏡(ミラー)を置き、実際に撮影されるイメージを光学ファインダーで確認することができるものをいう。 撮影用の光学系とファインダー用の光学系が一系統であるため(一眼)、ファインダーから見える像が撮影される写真の像と一致する。
- ^ 通常、中判カメラにはアイレベルとウエストレベルの両方が用意されており、ファインダーの交換が可能である。35mmカメラのカメラにおいては、上級機種であるニコンFシリーズなどに、ウエストレベルがオプションとして用意されている。
- ^ キネ・エクサクタとする見解もある。
- ^ イタリアのガンマとは何ら関係がない。
- ^ 当初はこれが機種名であったが後継機が出てブランドとなり、最初の型はアサヒペンタックスAP型と呼ばれるようになった。
- ^ ミラーアップすることで一時的に一眼レフのシステムを使わなくなるため、一眼レフカメラの利点は全く失われる。
- ^ 既存の一眼レフ用レンズの使用は可能だがAPS一眼レフ専用レンズを同社の他の一眼レフに使用するのは不可能。
- ^ 2012年5月末に富士フイルムもAPSフィルムの出荷を終了。
- ^ ライブビュー専用のイメージセンサーやミラーアップによる。
- ^ 『現代カメラ新書No.6、クラシックカメラ入門』p.79。
- ^ a b c 『現代カメラ新書No.6、クラシックカメラ入門』p.80。
- ^ a b c d e 『クラシックカメラ専科』p.144。
- ^ a b c 『現代カメラ新書No.6、クラシックカメラ入門』p.82。
- ^ a b c d 『クラシックカメラ専科』p.104。
- ^ 『クラシックカメラで遊ぼう ボクが中古カメラ中毒者になったわけ』p.21。
- ^ 従来型一眼レフを統合するミラーレスのフラッグシップ機「OLYMPUS OM-D E-M1」発売オリンパスイメージング株式会社 2013年9月10日
- ^ デジタル一眼レフの構造と特徴monoxデジカメ比較レビュー 2013年4月11日
- ^ レンズマウント物語デジカメWatch 2012年4月18日
- ^ “五輪のカメラに異変 ミラーレスに脚光、「新興勢力」が存在感:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年8月8日閲覧。
- 1 一眼レフカメラとは
- 2 一眼レフカメラの概要
- 3 参考文献
一眼レフカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/08 16:05 UTC 版)
「アイレス写真機製作所」の記事における「一眼レフカメラ」の解説
アイレスペンタ35(1959年10月発売) - レンズシャッター式一眼レフカメラでシャッターはセイコーシャSLV。レンズはQコーラル45mmF2.8付とHコーラル45mmF2付がある。レンズの交換はできず、交換レンズの代わりに広角36mmF4で最短撮影距離0.49m、望遠90mmF4で最短撮影距離2mになるフロントコンバージョンレンズと、接写用アタッチメントレンズが発売された。 アイレスペンタ35E - アイレスペンタ35に非連動露出計を搭載したもの。レンズはQコーラル45mmF2.8付とHコーラル45mmF2付がある。 アイレスエバー - アイレスペンタ35を改名したもので、アイレス倒産後に服部時計店から発売された。レンズはQコーラル45mmF2.8付、Qコーラル50mmF2付、Hコーラル50mmF2付などがある。
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一眼レフカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 21:24 UTC 版)
「アドバンストフォトシステム」の記事における「一眼レフカメラ」の解説
EOS-IXシリーズ(キヤノン) 同社の35mm一眼レフ・EOSシリーズと共通のEFマウントを採用しており、その名称からもEOSシリーズのAPS版という位置づけであった。初号機のIXEは本体にステンレス素材を用いており、IXYにも通じるBox&Circleを基調とした近未来的でメカニカルなデザイン。同時期の35mm中級機EOS55ベースでほぼ同等の性能を持ち、APS機としては唯一の視線入力機能を持つ。後に追加されたIX50はEOS-Kissに似たカジュアルかつオーソドックスなデザインで、性能的にもオート主体の普及機という位置づけ。なお、EFレンズの外装は黒色が基調であるが、このカメラに合わせカメラ本体と同色のレンズも発売されていた。 Proneaシリーズ(ニコン) 同社の35mm一眼レフ・Fシリーズと共通のFマウント (AF-G) を採用しているが、別シリーズ扱いであった。初号機の600iは同社の35mm中級機F70Dベースの本格派。デザインも同時期のFシリーズと統一性のある質実剛健なもの。後に追加された普及機のSは一転「ウーマンズ・ニコン」を標榜し、銀の本体色に紫のアクセントを配した曲面基調のスタイリッシュなデザインとなった。なお、シリーズ専用のIXニッコールレンズも発売されていた。このシリーズは基本的に絞り制御をカメラ側で行うため、同社のAF専用レンズである通称AF-Gと同様、絞りリングがないのが外観上の特徴である。尚、IXレンズはマウント側が独自形状となっており、ここがミラーボックスに干渉するために、通常の35mm用及びデジタル専用のFマウントには装着できない。 Vectis-Sシリーズ(旧ミノルタ) APSフォーマットに最適化させたという新規設計のVマウントを採用。そのためレンズもかなり小型化されている。また、本体・レンズ・ストロボを含むシステム全体がJIS保護等級2級(水しぶき程度の防水)の防水性能を持っている。初号機のS-1は当時の35mm中級機α-303Si相当で、後に普及機のS-100が追加された。外見的には共通したデザインで、プリズムの代わりにミラーを用いたリレー光学系ファインダーのために軍艦部がフラットなのが特徴である。交換レンズは前述の理由から、35mm用レンズを使えるキヤノンやニコンに比べて(特に大口径レンズの)ラインナップが限られるが、世界でも唯一のAF反射望遠レンズを持っていた。ミノルタはこの規格をデジタルとの共用規格にしようとしていた節があり、実際に製品も発売されていたが、デジタルカメラが発展途上のうちに肝心のAPS市場のほうが縮小してしまったため、Dimage RD3000が最初で最後の製品となった。 Centurionシリーズ(オリンパス) レンズ固定式一眼レフカメラ。同社が35mm判で発売していたLシリーズのAPS版。初号機のCenturionと改良機のCenturion-Sがある。 Epion4000シリーズ(富士) レンズ固定式の一眼レフカメラ。Centurionとスペックがほぼ共通しており、オリンパスのOEMか共同開発と思われる。
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一眼レフカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 00:22 UTC 版)
詳細は「一眼レフカメラ」を参照 一眼レフカメラとは、フィルムに写る画像を鏡を使って反射(レフレックス)し、それをスクリーンに投影してそのままファインダー像とするカメラ。撮影用レンズとフイルムとの間に45°の反射鏡(レフレクター)を配し、フィルム上と同等の画像を上方(一部のカメラにあっては側方)のピントグラス上に結像させ、確認できるようにしたカメラである。シャッターを開く際は、反射鏡が移動されてフィルム面へと光路が切り替わる。
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一眼レフカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 14:58 UTC 版)
24×36 mm(ライカ)判。シリーズ全体で140万台を売るベストセラーとなり、西ドイツのカメラ市場を一気に一眼レフ化に傾けた。レンズシャッター式。一般に普及機と評価され、実際に本国での位置づけはその通りであったが、現行当時日本国内ではニコンFがオートニッコール50 mm F2つきで67,000円であった時にコンタフレックススーパーは96,500円と高価であった。レンズはテッサー、シャッターはコンパーを搭載する機種が多いが、コンタフレックスアルファ、コンタフレックスベータ、コンタフレックスプリマのみレンズは3群3枚パンター、シャッターはプロンターを搭載する。いずれの機種もクイックリターンミラーではない。最後までクイックリターンミラーは採用されなかったので、いずれの機種でもシャッターを切ると次にフィルムを巻き上げるまで画面は真っ暗になる。 コンタフレックスI(1953年発売)- レンズは前玉回転式、交換不可のテッサー45 mm F2.8、最短撮影距離1.2 m. フリードリヒ・デッケル製のレンズシャッターを採用し、極初期シンクロ付きコンパーラピッド、その後はシンクロコンパーMXV。開発は当時設計本部長だったエドガー・ザウアー (Edgar Sauer) が指揮し、スタッフとしてオイゲン・イエルク (Eugen Jörg)、ヨハン・ハーン (Johann Hahn)、ハンス・リューレ (Dr. Hans Rühle) らが参加した。仕上げは優美で精密感があり、それまで一般的だったマット面を廃してフレネルレンズを採用したためファインダーは極めて明るく、スプリットイメージを採用してピントが合わせやすい。藤島広一は「国産でこれと同等のカメラができるのは何年後になるか」と思った。ツァイス・イコンのコードナンバー861/24。 コンタフレックスII(1955年発売) - レンズは前玉回転式、交換不可のテッサー45 mm F2.8、最短撮影距離1.2 m. シャッターはシンクロコンパーMXV。セレン式非連動露出計が付いた。露出計には蓋がついている。コードナンバー862/24。 コンタフレックスIII(1957年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8。シャッターはシンクロコンパーMXV. 露出計は内蔵しない。コードナンバー863/24。 コンタフレックスIV(1957年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8。シャッターはシンクロコンパーMXV. コンタフレックスIIIにライトバリュー式露出計内蔵。露出計には蓋がついている。コードナンバー864/24。 コンタフレックスアルファ(1958年発売)- コンタフレックスIIIのボディーでレンズは前玉回転式、前玉交換可能のパンター45 mm F2.8、シャッターはプロンターレフレックスSVLの普及版。コードナンバー10/1241。 コンタフレックスベータ(1958年発売)- レンズは前玉回転式、前玉交換可能のパンター45 mm F2.8. シャッターはプロンターレフレックスSVL. コンタフレックスアルファの露出計付き。コードナンバー10/1251。 コンタフレックスラピード(1959年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8. シャッターはシンクロコンパーMXV. 巻き上げレバーと巻き戻しクランクを装備。露出計を装備せず。コードナンバー10/1261。 コンタフレックスプリマ(1959年発売)- レンズは前玉回転式、前玉交換可能のパンター45 mm F2.8. シャッターはプロンターレフレックスSVL. 向かって左肩部分に外光式連動露出計を内蔵した。コードナンバー10/1291。 コンタフレックススーパー(1959年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8. シャッターはシンクロコンパーMXV. ペンタプリズム額部に追針式連動露出計内蔵。コードナンバー10/1262. 製造精度は極めて高く、『アサヒカメラ』1960年12月号の「ニューフェース診断室」で取り上げられた際、スプリットイメージ式距離計で3メートルの距離にある解像チャートにピントを合わせ、絞り開放で撮影した結果からフィルム面に換算して誤差0.00ミリと測定されている。 コンタフレックススーパーノイ(1962年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8. シャッターはシンクロコンパーMXV. コンタフレックススーパーBからAE機能を省略した。すなわち機能的にはコンタフレックススーパーと同じでデザインはコンタフレックススーパーBと同じ。「ノイ」はドイツ語で「新しい」の意。コードナンバー10/1271。 コンタフレックススーパーB(1963年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8. シャッターはシンクロコンパーMXV. シャッター優先AEカメラ。ペンタプリズム額部は全面大型セレン光電池がある。コードナンバー10/1272。 コンタフレックススーパーBC(1967年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8. シャッターはシンクロコンパーMXV. シャッター優先AEカメラ。CdSのTTL露出計内蔵。電源はH-D水銀電池1個。アイピースシャッター付き。コードナンバー10/1273。 コンタフレックスS(1968年発売)- レンズはヘリコイド式、前玉交換可能のテッサー50 mm F2.8. シャッターはシンクロコンパーMXV. この系列の最終機。コンタフレックススーパーBCにラピッドローディング用スプールを付けた。コードナンバー10/1273BL。
※この「一眼レフカメラ」の解説は、「コンタフレックス」の解説の一部です。
「一眼レフカメラ」を含む「コンタフレックス」の記事については、「コンタフレックス」の概要を参照ください。
一眼レフカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 01:11 UTC 版)
ビオゴンに代表される、以前の対称型広角レンズはバックフォーカスが短く、像面の間近にレンズエレメントがあるため、一眼レフカメラではミラーと干渉してしまう。このため一眼レフカメラで広角レンズを使用するときはミラーアップして装着し使用する等の手段が採られていたが、一眼レフカメラの利点が失われ不便であった。これに対し逆望遠ではレンズのバックフォーカスが長く取れ、一眼レフカメラでもミラーアップすることなく通常通りの撮影ができる。この形式により、一眼レフカメラは全ての撮影に対応できるようになった。また超広角域では、レフレックスカメラでなくとも対称型とすることが難しいため、近年のミラーレスカメラ用でも超広角のレンズは逆望遠型である。
※この「一眼レフカメラ」の解説は、「逆望遠」の解説の一部です。
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