魔道師ノア軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 13:56 UTC 版)
魔道師ノアを中心とした組織であり、少数ながらもかなりの実力者がそろっている。現在メンバーは道化師を含めて5人だが、全員男性で魔女はメンバー中に存在しない。 ノア エイボンの書の目次が生み出した偶像の人間。色黒の長身の青年で、腕に動くミミズの入れ墨をしている。性格、能力などはエイボンの書に書かれた「七つの章」に由来する。その目的はエイボンの意志であるようだが、詳細は不明。「強欲」のノア 「この世の全てを収集する」と豪語する強欲なコレクター。腰に携えた「エイボンの書」を以てあらゆるものを「収奪」し、自分以外の命の存在を自分のコレクションとしか考えていない冷酷非道な性格。 「全てを手に入れる」とは言っても興味のないものは見逃す、もしくは跡形もなく粉砕する。本人によると「すべてを収集できそうな響きを持つ」『エイボン』と名乗ってアラクネの計画に全面的に協力していたが、独自に行動を開始。モスキートを殺害し、その場に居合わせたキッドとBREWを収奪した。現在はキッドとBREWを「所持」したまま逃亡。 自身は戦わないが、手にするエイボンの書から、過去に「コレクト」したあらゆる化け物を無数に繰り出し、使役する。作中に登場したものは女神像が付いた巨大な壁「誘惑の暗礁(セイレーン)」、あらゆるものを食う蛇「マンティコア」、顔に「G」と書かれた小鬼「グレムリン」、巨大な「巨人の剃刀」、狼の頭を持つ蛇「オルトロス」、ミケランジェロ製作「ダヴィデ像」、一つ目の巨人「サイクロプス」、墓場を背負う巨大な化け物「ホラードラゴン」。 アジトに乗り込んできた死武専の職人とデスサイズスの前に立ちふさがり、テスカ・トリポカ(偽物)を殺害。ジャスティンと共に死武専を圧倒するが、復活したキッドを加えたスパルトイに阻まれる。仲間意識は低く、アラクネを裏切ったのにギリコを利用したり、ゴフェル共々攻撃しようとした、ジャスティンが信仰した鬼神を物扱いなど、終盤は容赦なく仲間を切り捨てた。 最終兵器「ホラードラゴン」を繰り出して戦うが、キッドの「親の七光り」をまともに食らい、「ホラードラゴン」もろとも跡形もなく消滅した。 「憤怒」のノア 凶悪な人相をしたノア。肉付きの良い身体をしており、好戦的な性格。 ジャスティン=ロウ 声 - 藤田圭宣 元デスサイズで、ヨーロッパ担当 だった。 神父のような格好をしたそのままの聖職者で、死神様を「神」と崇めていた。職人無しで13歳でデスサイズスの一人になった史上最年少デスサイズで、その実力は本物。現在17歳。金髪碧眼。通称「爆音と共に現れる処刑人」。 「オオー(神よ)」と感嘆する口癖がある。本体はギロチンで、職人がいなくても一人で戦える珍しい「武器」。常に“爆音”と言っていいくらいの大音量で音楽を聴いているので他人の話を聞けないが、読唇術が使えるので一応会話をしようと思えばできる。が、大概は人の話を聞かない。 髪型はトンスラに見えるようでいて、実はただの帽子である。 信仰心の篤い聖職者かと思われていたが、狂気に感化されており彼こそがB・Jを殺害した張本人。阿修羅を「鬼神様」と呼んで崇拝しており、マカを始末しようと企んでいたが、シュタインとマリーに阻止され、魔道具を用いて逃亡した。 逃亡後はノアの一味に籍を置いていたが、阿修羅の居場所を聞き出した後に「スパルトイ」とノアが交戦する。ノアが鬼神を強奪する発言を聴いたジャスティンは何かを思い加勢に加わらず姿を消した。 テスカ・トリポカを完全武器化した姿で殺害した。 月面戦争にてシュタインとマリーに粉砕され、死亡した。 技の一つ「法を守る銀の銃(ロウ・アバイディング・シルバーガン)」は、作者の過去作品『B壱』の登場人物、七海陽平の使う銃の名前と同名。 ギリコ 声 - 神奈延年 初登場時は「ソウ」と名乗っていた魔凶器人形技師。本体はチェーンソー。アラクノフォビアの元幹部。 自らが造ったゴーレムに自分を使わせているが、自分の体の一部だけを武器化して一人で戦うこともできる。本人によると800年の間エンチャンター(人形技師)の技術を使って自分の記憶を遺伝子にプログラム化し、子供に託しながら人生を繰り返してきた。もともと非常に自分勝手かつ殺意や悪意を他人に向け続けなければ我慢ならない気性だったが、アラクネが身を隠してからは死武専に目をつけられないよう、かつアラクネ復活の際には好きなだけ大暴れできるからと800年間もの間殺意を誰かに向けることを抑え込んでいた。しかし後にそれが命取りとなる。 モスキートと仲が非常に悪く、アラクネ復活時に一戦交えたジャスティンとも因縁深かったが、ロスト島での戦いにおいて狂気に侵された彼の本質を見抜いていた。ババ・ヤガー城に潜入したリズとパティに睡眠薬を盛られ、城の防衛には一切参加できなかったが、戦いの後、狂気の象徴である道化師を連れたジャスティンと邂逅を果たし一味に加わる。その後エイボンの書に捕らわれたキッドを救出ために本の中に入ったマカ、ソウルらを返り討ちにするべく自らも本の中に入る。この時点で体にガタがきていたため、元の肉体を捨てゴーレムとして操り、自身はBREWの力で成長させた娘に記憶を引き継がせていた。 アラクネが死亡した戦いの際寝こけていた自分自身への憤りもさることながら、実際にアラクネを手にかけたマカ・ソウルに対してはその殺意も敵意もひとしおであった。ソウルのピアノのおかげもありゴーレムの方のギリコは爆発したが、その直後「娘」の身体を持つギリコが現われる。ソウルのピアノが通用しないほどの騒音でマカを圧倒するも、溜めに溜めた800年分の殺意に器の魂が耐え切れず、それでも殺意をマカに向け続けたため魂が破裂し絶命した。 アニメでは最初からギリコと名乗っている。ババ・ヤガーの城攻略の際にジャスティンと3度目の対決となるが決着はつかず、ベタな捨て台詞を吐いて逃亡。その後はモスキートとともに行動を共にしているシーンがエンディングで見られた。 登場からわずか一話で名前が変わったのは、名前が『ソウル』とかぶってしまうから(公式ガイドブックより)。 ゴフェル ノアを「ノア様」と呼び崇拝する青年で、魂に魔道の力を埋め込まれたノアの「道具」。端正な顔立ちでもの静かな印象だが、キッドに暴行を加えるなどノアに逆らう者には容赦しない。また、自分よりもノアに気に入られる者が現れると、あまりの嫉妬心から口調も表情も歪む。 ノアの指示によりマカの暗殺を企んでいる。魂はマカと同じ「天使型(エグリゴリ)」であり左腕から羽根を具現化させて飛行することができる。また腹部から山に大穴を穿つほどの強力な魔法弾を放つこともできる。 ノアに対する崇拝ぶりはかなりのものだが、作中ではノアも含め登場人物からの扱いが厳しい。 「強欲」のノアが死んだ後は、残された「エイボンの書」を持って逃亡する。その後目次によって新たに生み出された「憤怒」のノアに一目惚れしてしまう。 その憤怒のノアに導かれるまま月面戦争に中盤から参加。死人・茜らと共に最初に阿修羅に接触した一人となる。その阿修羅に対しノアを返せと要求し、本当に返された5人のノアと憤怒を合わせた6人のノアと共にいつの間にか戦線を離脱。ノアに囲まれた幸せな状況に、下がりきっていた口角の端が持ち上がり「へ」の字口が「W」字口となっていた。
※この「魔道師ノア軍団」の解説は、「ソウルイーター」の解説の一部です。
「魔道師ノア軍団」を含む「ソウルイーター」の記事については、「ソウルイーター」の概要を参照ください。
- 魔道師ノア軍団のページへのリンク