骸骨人間、サスーム(木星)関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/03 08:10 UTC 版)
「木星の骸骨人間」の記事における「骸骨人間、サスーム(木星)関係」の解説
サスームとは火星語で木星を意味する。木星語ではユロバスである。なお、火星のことはガロバスと呼ばれている。 この節では、主に悪役を扱うことになるが、サバトール人は例外で協力者としての存在である。また、モルゴール人ながら、ボリオンも味方といえる。 マルチス・バル 赤色火星人。ゾールの王子であったが、敗戦後、5年間に渡って行方不明になっていた。父親と同じく生まれつき尊大で残酷な暴君。 モルゴール人によって捕らえられていた彼は、その後、協力者となり、偵察を行うなど尖兵として行動している。 骸骨人間(モルゴール人) 木星人の一種。好戦的であり、その強烈さは自己保存本能に匹敵するほど。木星を征服し尽くしたため、新たに征服すべき世界を求め、火星を訪れた。一方で能率的な種族でもある。 頭部に関しては、脂肪や軟骨は見えず、骸骨そのものに見える。目は茶色で、白目は見えない。鼻は単なる一つの穴である。薄い皮膚が、羊皮紙のように骨に付いている。皮膚は象牙色 強い光によって内部の器官が透けて見えるほど、皮膚は薄い。各器官は人間(地球人や赤色火星人)と大差ない。 筋肉や腱に関する記述がなく、どのような原理で五体を動かしているのか不明である。 城塞都市に居住している。都市そのものや建物は長方形で、道路は直線である。ただし、建物の高さは一定ではなく高低差がある。カーターの印象は、「2月の曇りの日に空から見たソルトレイクシティと同じように、重苦しい感じ」。 青年教育は、戦術に関する訓練と科目が主であり、戦争に関係のない科学、文学、芸術などは軽蔑されている。身分は、戦士階級が最上である。 象形文字を使用している。 女性の価値は極めて低く、その価値は戦士を生産することだけでしか評価されていない。ハグリオン カーターを誘拐した部隊の船長。 バンドリアン モルゴール人の皇帝。残忍で専制的な性格。 ボリオン ハグリオンの部下で、カーターにユロバス語を教える際、彼が間違ったので平手打ちを食わせたところ、逆襲されて吹っ飛ばされた経歴の持ち主。 その後、囚人としてカーターたちの房に入れられた。カーターたちと協力関係を築き、共に脱走する。 モルゴール人の船 バルスームのそれより高性能で、少なくともスピードは比べ物にならないぐらいに速い。これは第8光線(推進光線)と、複数の天体の濃縮重力、宇宙線(凝縮L光線)を合わせて使用しているためで、秒速23マイルで宇宙空間を飛ぶ。 不可視化を可能としており、隠密裏に潜入することが可能。これはサスームのある海岸で採取される砂が原因で、時期を帯びたこの砂を吹き付けることによって光の屈折を変えることができる。 木星 噴火口の直径が100マイル以上もある、巨大な活火山があり、それが赤道に3万マイルに渡って伸びている他、複数の火山が惑星全体に熱と光を供給している。厚い雲と遠い距離に阻まれ、太陽の光は地表に届かないが、火山のために常昼となっている。光源が赤系であるため、全てはバラ色に染まって見える。 自転速度が地球や火星より速いため、カーターは身が軽く感じた。 植物 ほとんどが食肉植物である。その枝が象の鼻のように力強く動き、人間や獣などを捕食する。意識を持っており、悲鳴も上げるが、その反応が遅い。枝は、炙ると子牛の肉のような味がする。 巨大な動物 大ムカデのような生物で、足が無数にある。顔は魚に似ているが短く鋭い歯があり、有蹄類である。モルゴール人が乗用として使用している。大きさは様々。 サバトール人 木星人の一種。肌がライトブルーであることを除けば、地球人や赤色火星人と大差ない外見を持っている(地表では、火山の赤い光に染まって紫色に見える)。モルゴール人に劣等な人種とされ、奴隷として使役されている。 握手の習慣を持っている(バルスームでは行われていない習慣である)。ザン・ダル ザノールという島国の出身で、囚人。カーター、ウ・ダンと同じ牢獄に入れられていた。 モルゴール人の本拠から遠く、また取るに足らないと思われているため、まだザノールは占領されていないが、実戦教習の場として利用されており、その戦闘の際に捕虜となった。 フォ・ラルとハン・ドウ カーターが脱走に失敗した後、2度目に入れられた牢の同房者。共に剣の達人。 弓矢の存在や使い方は知らなかった。 ハン・ドウの故郷で取れる砂が、不可視化の属性を持った砂である。彼の住む都市では、これにより建物をカムフラージュし、モルゴール人の襲撃から逃れている。
※この「骸骨人間、サスーム(木星)関係」の解説は、「木星の骸骨人間」の解説の一部です。
「骸骨人間、サスーム(木星)関係」を含む「木星の骸骨人間」の記事については、「木星の骸骨人間」の概要を参照ください。
- 骸骨人間、サスーム関係のページへのリンク