発射機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 06:02 UTC 版)
「P-700 (ミサイル)」の記事における「発射機」の解説
ミサイルの巨大さのため、発射機は専用のVLS(垂直発射機)が用意されたが、あまりにミサイルが長大であるため大型艦でも船体内に収めるのが容易でなく、前方へ約45度傾けて全高を抑制している。また、コスト削減のため潜水艦用に設計されたシステムをそのまま水上艦にも流用しているが、これにより発射前にVLSへの注水が必要で、キーロフ級では発射態勢での機動性に大きな悪影響を及ぼしているとされる。
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発射機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:00 UTC 版)
「パトリオットミサイル」の記事における「発射機」の解説
発射機(Launching Station, LS)の形式名称はM901である。M901発射機では最大4発のミサイル(STD弾、PAC-2弾、SOJC弾、GEM弾から選択)、M902発射機では最大16発のPAC-3弾を搭載する(M902発射機にSTD弾、PAC-2弾、SOJC弾、GEM弾は搭載できるが、PAC-3弾との混載は不可)。ECSとはSINCGARS無線機(米国形態。日本では電波法に対応したDLU無線機)または光ファイバーによってDLUを通してインターフェースする。15 kW-400 Hz発電機を1基持つ。 1パトリオット中隊は5-8基の発射機を運用する。LSは専用の発電機(ディーゼルエンジン式発動発電機)を搭載している。
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発射機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/19 01:58 UTC 版)
発射機は油圧で昇降し、ミサイル発射時にはサイロの扉が左右にスライドして開き、360度旋回式の連装発射機がせり上がった状態となる。 連装発射機ZIF-122(4S-33)は、垂直給弾方式によりミサイルが給弾される。発射機直下の甲板下には4基のロータリー式弾倉があり、各弾倉には5発ずつ合計20発のミサイルが弾頭部を下にした状態で格納されている。発射機は通常発射機全体が甲板下に格納された状態にあり、使用時に発射機が甲板上にせり上がる。ミサイルは尾部を上にした状態で発射機のレールに装架され、ミサイルが係止されたところで、発射機のアームが回転し、弾頭部を上にした発射態勢となる。 同時に甲板直下に装着された開閉扉がスライドして閉じ、ミサイル発射時のブラストの弾倉への流入を防止する。後部2基の弾倉のミサイルが装填、発射され終わると発射機は180度回転し前部2基の弾倉のミサイルが装填、給弾される。
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発射機
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マーキュリー計画では2種類の発射用ロケットが使用された。最も重要なのは、軌道飛行に使用されるAtlas LV-3B (アトラスD) ロケットであった。アトラスは1950年代半ばにコンベア社が空軍のために開発したもので、酸化剤には液体酸素 (LOX) を、燃料にはケロシンを使用していた。ロケット自体の全高は20メートルだが、宇宙船と緊急脱出用ロケットを加えると (ロケットと宇宙船の接合部を含む) 29メートルになった。第1段は2基のエンジンからなるスカート部で、ロケット本体から燃料と液体酸素を供給され、発射時には中央の本体ロケットとともに燃焼ガスを噴射し、宇宙船を軌道に投入するのに十分な推力を発生させた。第1段切り離し後は中央の本体ロケットが燃焼を続けた。本体ロケットにはスラスターが装備されジャイロスコープに従って動作した。この2基の小型ロケットは本体側面に設置され、より正確に機体を誘導することを可能にした。外殻はきわめて薄いステンレスで作られているため、機体がゆがんだりしないよう常に燃料またはヘリウムガスで内部から圧力をかけておく必要があった。これは燃料の重量の2パーセントまで機体の重量を削減できることを意味していた。またアトラスDは元々は核弾頭を搭載するために設計されていたので、それより重量のある宇宙船を乗せるためには機体をさらに強化することが求められた。また内蔵された誘導システムは、大型化した機体に合わせて位置を変えなければならなかった。マーキュリー計画後期にはLGM-25C (タイタンII) ミサイルの使用も検討されたが、時期的に間に合わなかった。アトラスはケープ・カナベラルまでは空輸され、発射台までは台車で運ばれ、発射台に到着したら整備塔のクレーンで台車とともに垂直に立たされ、複数のクランプで台に固定された。 もう一つの有人飛行用発射機は1段式で高さ25メートル (宇宙船と緊急脱出用ロケットを含む) のマーキュリー・レッドストーンロケットで、弾道飛行に使用された。燃料はアルコール、酸化剤に液体酸素を使用する液体燃料ロケットだったが推力はわずか34トンしかなかったため、宇宙船を衛星軌道に乗せることはできなかった。レッドストーンは1950年代初頭にドイツのV2ロケットを改良して陸軍のために開発されたものであり、マーキュリーに流用するにあたっては、先端を取り除いて宇宙船との接合部分を設置し発射時の振動を和らげるための素材を使用するなどの改良が施された。ロケットエンジンを製作したのはノースアメリカンで、フィンを作動させることによって進行方向を制御した。その方法は二つあり、一つは機体の底部についている翼を作動させるもの、もう一つはノズルのすぐ下にあるフィンを作動させて燃焼ガスの流れを変えるというものであった (もちろん、この二つを同時に使用することもあった)。アトラスとレッドストーンのどちらにも不具合を感知する自動中止装置が搭載されており、何か異常が発生した場合には自動的に緊急脱出用ロケットを点火するようになっていた。弾道飛行用には当初はレッドストーンの類縁であるジュピターミサイルの使用が検討されたが、1959年7月に予算の問題によりレッドストーンに決定された。 この他に高さ17メートルのリトル・ジョーと呼ばれる小型ロケットも使用された。これは打ち上げ脱出システムの無人テスト用であり、分離用ロケットエンジンを持つモジュール(いわゆるアボートタワー)を取り付けた宇宙船がその上部に据えられた。その主要な目的は、動圧が最大になり宇宙船をロケットから分離させることが最も困難になる、最大動圧点(マックスQ)であっても、システムを機能するものにすることだった。またマックスQは、飛行士が最も激しい振動にさらされる瞬間でもある。リトル・ジョーは固体燃料ロケットを使用し、1958年にNACAによって有人弾道飛行を目的として設計されたが、マーキュリー計画でアトラスDの発射をシミュレートすることを目的に再設計された。機体の製作はノース・アメリカンが行った。発射後に飛行方向を制御する機能は持っていなかったため、発射台を傾けることで目標方向に打ち上げた。最大到達高度はペイロード満載状態で160キロメートルだった。さらにリトル・ジョーのほかに宇宙船追跡ネットワークを検証するためスカウトロケットが一度だけ使用されたことがあったが、発射直後に打ち上げが失敗し地面に激突して機体は破壊された。 ワロップス島でリトル・ジョーの機体の上に宇宙船を設置する場面 ケープ・カナベラルで、輸送機から降ろされるアトラス ケープカナベラル空軍基地第5発射施設で、発射台の上に立たされるレッドストーン 第14発射施設の発射台上のアトラス
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