レッドストーンとは? わかりやすく解説

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レッドストーン

分類:ロケット


名称:レッドストーン
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
開発機関・会社:アメリカ陸軍弾道ミサイル局(ABMA)
運用機関会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ場所: ケープカナベラル空軍基地
運用開始年: 1960年
運用終了年: 1961年

レッドストーンは、第二次大戦後にアメリカわたったウェルナー・フォン・ブラウン博士ドイツ人ロケット技術者が中心になって、アラバマ州ハンツビル陸軍弾道ミサイル局(ABMA)で開発したロケットです。陸軍の中射程弾道ミサイルとして1950年開発始まり1958年実用化しました。レッドストーンは宇宙開発にも利用され、上に固体ロケット追加した4段式のジュピターCとしてアメリカ初の人工衛星エクスプローラー1を打ち上げたほか、本来の1段式の形でマーキュリー有人宇宙機打ち上げにも使われました。

1.どんな形をし、どんな性能持っているの?
液体推進剤の1段式ロケットで、胴体円筒形先端円錐形にとがり、後部には4尾翼付いてます。全長は25.3m(マーキュリー宇宙機共)、直径1.78mで、離床重量は29.9tになります。1基だけのロケット・エンジンは、エチルアルコール(25%混合)と液体酸素推進剤として、35.4tの推力発生させます

2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
マーキュリー・カプセルの打ち上げでは、エンジン150秒間燃焼し宇宙機を約2.3km/sまで加速します。レッドストーン・ロケットから切り離されマーキュリー宇宙機は、弾道描きながら高度186kmまで上昇して降下大気圏再突入し発射台から486km離れた大西洋上に着水します。

3.どんなものを打ち上げたの?
マーキュリー有人無人試験機チンパンジー乗せた試験機打ち上げた後、1961年5月5日にはアラン・B・シェパード宇宙飛行士乗った"フリーダム7"(MR-3)カプセルを高度186kmまで打ち上げるのに成功しました同年7月21日には、V・Iグリソム宇宙飛行士乗った"リバティー・ベル7"(MR-4)を同じよう弾道飛行させました

4.どのくらい成功しているの?
1960年11月のマーキュリー・カプセルの最初無人打ち上げでは、離床直後エンジン停止しましたが、その再打ち上げ含めた3回無人打ち上げと、2回の有人打ち上げは、いずれも成功してます。

5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
ジュピターC(ジュノーI)があります


レッドストーン

名前 Redstone

レッドストーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 04:44 UTC 版)

レッドストーンRED STONE




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レッドストーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 18:13 UTC 版)

液体酸素」の記事における「レッドストーン」の解説

SSM-A-14/PGM-11 レッドストーンは、フォン・ブラウンアメリカで最初に作り上げたロケットで、米軍最初に配備され弾道ミサイルとなった。A4の流れを汲むA-7エンジン燃料としてエタノール混合物液体酸素用いた

※この「レッドストーン」の解説は、「液体酸素」の解説の一部です。
「レッドストーン」を含む「液体酸素」の記事については、「液体酸素」の概要を参照ください。

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