抗HIV薬
【概要】 エイズウイルス(HIV)に対して効果のある薬。HIVの増殖のステップのどこかを邪魔する。HIVを持っているけど増えない細胞は、ウイルスの印が外から見えないので、排除できない。しかし寿命が来たら死滅するはず。ところが寿命が長い細胞がいて、計算上では最後の細胞が死ぬまで60年かかることがわかった。このように治療は一生涯続くと現在は考えられている。
【分類】 ウイルスの増殖の理論的なステップには、1)細胞への接着、2)膜融合に引き続く細胞内侵入と脱殻、3)逆転写、4)核内への移動、5)DNAへの組み込み、6)転写と、7)蛋白合成、8)糖鎖修飾・成熟、9)プロテアーゼによる蛋白分解、10)分泌などがある。現在、実現しているのは膜融合の阻害、逆転写酵素阻害、蛋白分解酵素阻害である。
抗ウイルス薬
(抗HIV薬 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/01 16:17 UTC 版)
抗ウイルス薬(こうウイルスやく、英: Antiviral drug)は、ウイルス感染症の治療薬。抗ウイルス薬による治療薬の副作用として、抗体価が上昇せず(獲得免疫能が低下)再感染率が増加することが挙げられる[1]。
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- ^ 木戸博、「インフルエンザ感染の重症化機序と治療法」 小児耳鼻咽喉科 2016年 37巻 3号 p.305-311, doi:10.11374/shonijibi.37.305
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- 2 抗ウイルス薬の概要
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